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コラム フロリダ生活雑記

【フロリダ生活雑記】食べ物の名前

 前回のコラムで、アジア系スーパーで売られていた私の好物の野菜の名前が、「シソ=Tia to」「春菊=Tong Ho」だったというお話をしました。

 普段料理でよく使う野菜の多くは、フロリダでも普通のスーパやアジア系スーパーで手に入りますが、英語ではない呼称で売り場に並べられている場合もあり、時に「へ~~!」と思うこともあります。

 まずは、ハワイでもよくお店で見かけていた、「スモウシトラス(Sumo citrus)」。これって日本では「デコポン」だよね!? と思いつつ、見た目がまさにお相撲さんのようなフォルムのデコポンが、アメリカでは「Sumo」と名づけられたことに妙に納得してしまいました。

 また、われらがファミリー、プエルトリコ人の間ではオレンジのことを「チナ(China)」と呼びます。オレンジジースとは言いません、チナジュース(スペイン語ではJugo de China)です。

日本でも「温州みかん」だったり、英語では「マンダリン(Mandarin)」だったり、中国を由来する呼称になっているのは不思議ですが、なぜそう呼ぶようになったのかは、それぞれ別の由来があるようです。

 意外だったのは、アメリカ本土でもハワイ語の名前がけっこう浸透しているということです。フロリダでもポケ(Poke)屋さんをよく目にしますし、ある日、某大手会員制スーパーの冷凍シーフード売り場で、ドルフィンフィッシュ(シイラ)ではなく「mahi-mahi」、ツナではなく「Ahi」とパッケージに書かれて陳列されていたのを目にしました。

 本土のアメリカ人は、ハワイについて知らない人が多く、公用語は英語なのかと聞いてきたり、先日のマウイの火災をきっかけに、ハワイについて聞かれる機会も増え、話をしていても、マウイ島がどこにあるか、そもそもオアフ島やハワイ島の区別がついていない人が多い中で、マヒマヒやアヒという名称が一般的に使われていたのには驚きでした。というか、もしかしたらハワイ語だとは知らずに使っている可能性もなきにしもあらず!?

 また、食べ物とは関係ないですが、夫の兄夫婦は、ハワイに行ったこともなければハワイについて知っていることも少ない一般的なプエルトリコ人ですが、その兄夫婦の娘の名前は「レイラニ」。アメリカの女の子の名前としてはそう珍しくはないですが、元がハワイ語だというのを知っているのかどうかは・・・わかりません(今度聞いてみます)。

 このようにハワイ語が知らず知らずに浸透しているなら、「シャカ」や「ハングルース」ももっと浸透すればいいのにな~と日々思います。車などで道を譲ってもらったとき、声が届かない相手に対して「ありがとう」を伝えたくとも、これという共通サインもなく、ふわっと手をあげるのみ。なんだか味気ないですよね。すべての意味が詰まった「シャカ」ってすごい!

 そんな中で、日本の食卓に欠かせない名脇役、「大根」は、田舎のファーマーズマーケットであろうが、どこに行っても「Daikon」という名前で売られている気がします。大根は、スシ、カラオケ、ニンジャに並んで、ほぼ英語と化してしまった日本語の一つなのでしょうか? しかし、そのわりにはアメリカ人・・・だれも大根を食べていません・・・!!! なにゆえ!? お肉ばかりで疲れたアメリカ人の胃にこそ、優しい大根は必須であると思うばかりです。

フロリダ生活雑記   No.9

WotaNeko

ハワイ9年、フロリダ在住0年のグラフィックデザイナー。マンガ・アニメオタクの日本人妻。夫も同じ趣味を持つプエルトリコ人。夫の実家の大家族と同居中だが、引っ越したら猫が飼いたい。

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