みなさん、Aloha!フロリダへ引っ越してから約3か月経ったある日、親戚の結婚式に招待され、キラキラのシルバードレスを身に纏って参列したWataNekoです。前回のエピソードに引き続き、アメリカ本土の結婚式の様子をお伝えしたいと思います。
招待してくれたのは、義兄の継子(花婿)。事情はわかりませんが、花嫁である新婦側はご家族らしき人はほとんど出席しておらず、出席者の大半はこちら側(新郎側)・・・会場で聞こえてくる会話の言語は8割方スペイン語、言い換えればほとんどの人がラティーノ!!でした。・・・これは、さぞ盛り上がるに違いない。
いろいろな結婚式があるとは思いますが、ここでは、私の経験から日本の一般的な結婚式との違いを述べてみましょう。
その①「牧師の話が長い」。 日本の式場では、形だけのバイトの牧師(神父)が、カタコトで一言、二言・・・というのがよくある光景ですが、こちらではマジモンの牧師。新郎新婦それぞれに語りかけ、諭すように、暑い中で30分くらい延々と説法を説いてくださいました・・・。
その②「披露宴は終始ダンスパーティー」。 暑い屋外から一転、披露宴は空調の効いた屋内でした。穏やかに落ち着いた司会で進行する日本の披露宴とは違って、いきなりクラブの様に盛り上がり、DJが“ぶち上げ”ていきます。そして扉が開いて、ジャジャジャジャーンと新郎・新婦が登場するのかと思いきや、派手な音楽と共に最初に登場したのは義兄!・・・新郎新婦じゃないんかい~~と心でツッコミましたが、アメリカでは付き添いの友人たちや両親が先に登場して、最後に新郎新婦なのだそうです。
そして新郎新婦登場後、2人の情熱的なファーストダンスが披露され、新郎と母、新婦と子供たち・・・などと順にペアが入れ替わり、最後に会場にいる全ての夫婦たちのダンスと続きます。DJのアナウンスに従って、結婚年数の短い夫婦から順に退場していき、最終的に結婚40年目のカップルがひと組残りました。
その後は、スピーチ、ケーキカット、ブーケトスなど定番のイベントはさらっと執り行われ、そのほかの時間はダンス・ダンス・ダンス。サルサやメレンゲ、バチャータなどを老若男女が踊り狂います。踊れないくせにその場の雰囲気に押された私も、夫のリードでただただクルクルと回され、めちゃくちゃなステップでジタバタと楽しみました。
その③「ブーケトスとガータートス」。 日本でもブーケトスはど定番ですね。(私は過去、参列した数々の結婚式で3度もブーケをゲットしたことがありますが、いずれも当時は結婚につながりませんでした・・・笑)
ガータートスも最近日本でもちらほらあると聞いたことがありますが、新婦の身につけているガーターベルトを新郎が脱がし、それを独身男性に向かってトスするというイベントです。
今回そのガータートスでガーターをゲットした独身男性は、なんと義兄!(注:義兄は新郎の父)。離婚して独身なのでもちろん参加する権利はありますが、でも私の日本人的な感覚ではちょっとここは遠慮するところ・・・なんてラティーノたちには関係ねえ!!後で披露宴の様子を撮影した動画をよくよく見たら、新郎の祖母と母もブーケトスにしれっと参加していましたよ。
私自身の結婚の時は、式も披露宴もせずに、平日の仕事中に「あ、ちょっと結婚してきまーす」という軽いノリで、仕事を抜け出して判事さんのオフィスでシビルウェディングをしました。その後何事もなかった様に会社に戻って、スンっと平常心で仕事の続きをしていたので、今回の様に、新鮮で楽しく、熱気あふれる結婚式はちょっとだけ羨ましくもあったのでした。
フロリダ生活雑記 No.5
WotaNeko
ハワイ9年、フロリダ在住0年のグラフィックデザイナー。マンガ・アニメオタクの日本人妻。夫も同じ趣味を持つプエルトリコ人。夫の実家の大家族と同居中だが、引っ越したら猫が飼いたい。