ここ最近、少しずつ日の入りの時間が早くなっていることにお気づきでしょうか。ハワイでも、季節は移り変わっています。季節の変化の時期には、「ヴァータ」と呼ばれる風と空間のエネルギーが強くなる時期なので、この時期に身体のケアをすることは、不調知らずの身体を作るのにとっても大切です。なかでも、冷房は身体のバランスを崩す要因になる場合も。今回は、冷房との付き合い方とその対策法を4つお伝えいたします。
まずは、「ヴァータ」について。ヴァータそのものは、冷たい・乾燥といった性質を持ちます。ヴァータの乱れは老化を促進したり、抜け毛を促すことにつながるので、年齢問わずケアしたいですね。身体を整えることができれば、天気が変わった時に起きる偏頭痛などの解消に繋がります。
屋内で冷房を使う場合に意識したい4つのことがあります。それは、①白湯を飲む、②温かいものを食べる、③お腹周りは温める、そして④直接風があたらないように工夫する、です。一つずつ解説していきますね。
①白湯を飲む:体温を維持したり、免疫を上げるためには欠かすことができません。冷房は、ヴァータを乱します。ヴァータを乱すということは、身体のバランスを乱すということです。身体を内側から温めて、バランスをとっていきましょう。前号でも白湯について触れていますので、興味のある方はアーカイブ版を日刊サンのウェブサイトからご覧くださいね。
②温かい食事:身体を冷やしっぱなしは禁物です。温かいスープや作りたての食事をお勧めします。また、豆や米、スープなどの水分の多い食事は、ヴァータとの相性が良いです。身体のバランスを調え、心のバランスも調えてくれます。基本的にアーユルヴェーダでは不可の食べ物はありませんが、アイスクリーム、スムージーなどは消化する力が弱まるので要注意です。
③お腹周りは温める:オフィスなどで冷房の温度をコントロールできない環境にいる人は、腹巻きもお勧めです。体温を下げないように、首元にスカーフを巻くのも有効です。
④直接風があたらないように工夫する:扇風機や冷房の風が直接自分に当たらないように配慮することも、ヴァータを穏やかに保つためには有効です。一見関係がなさそうに感じると思いますが、こうした小さなことが、偏頭痛の原因になることもあります。直接風が当たる環境にいる場合は、スカーフやカーディガンで直接肌に風があたらないような工夫をすると良いでしょう。
もちろん、暑い中、無理して汗だくで生活するのはお勧めしません。冷房は適度に使い、楽しみながら、心地よく過ごしてくださいね。
幸せ修行 No.273
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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