食べるだけで紫外線から肌を守ってくれる、そんな夢のような果物があるのです。それは、桃です。
夏に増えがちな火と水のエネルギー「ピッタ」のバランスを整えてくれる優秀フルーツです。桃は「消化の力を強める」、「肌を直射日光から守ってくれる」、そして「皮膚のシワを減らしてくれる」役割を果たします。桃のすごいところを、本記事ではこの3つに焦点を絞ってお伝えします。
まず、「消化の力を強める」について、これは桃の味を頭に浮かべながら感じてみてください。桃は、「甘い+酸っぱい」の組み合わせの味ですね。とっても甘いのに、少しだけ酸味があります。この酸っぱさが、消化の力を刺激してくれます。特に夏は消化する力が一年でも最も弱くなる時期ですので、この程よい酸味が、消化のバランスを調えてくれます。加えて、桃には肝臓をきれいにしてくれる効果もあると言われています。
次に、「肌を直射日光から守ってくれる」は、ビタミンCをはじめとするビタミンが多いことから、肌を強い日光から守ると言われています。後述に肌のシワを減らすということにも関連して、肌を守ったり修復する力があると信じられています。
3つ目に、「皮膚のシワを減らしてくれる」は、桃には肌を修復する力があると言われていることに由来します。肌の黒ずみや、シワが減らせると言われています。肌の細胞までに働きかけができるので若々しさを内側から生んでくれる果物です。桃は、アーユルヴェーダコスメでは注目の素材で、アンチエイジング目的で加えられていることもしばしばです。
最後に、どのくらい食べるかについてですが、大体片手に盛り切れる程度の桃を食べるのがおすすめです。美味しいからといってたくさん食べすぎると逆効果になりますのでご注意を。また、果物一般は、消化するスピードが特段早いので、食後のデザートではなく、果物単体でいただきましょう。
夏の桃は、美味しいだけじゃありません。ぜひ召し上がってくださいね。桃以外にもネクタリンやさくらんぼも似た効果がありますが、アンチエイジング目的のアーユルヴェーダコスメでは、桃の登場頻度が多いような気がします。
「食べ物が正しければ薬いらず」がアーユルヴェーダ流の健康法です。季節の美味しい食材を食べてストレスなく美しくなりましょう。
幸せ修行 No.270
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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