私たちは、視覚や聴覚を使いながら、自分が見たり聞いたりするものが真実であると理解します。ただし、私たちは、何かを理解するために「心」も使っていますね。
今回は、「私たちの心が現実を作る」ことを知っていただきたくて、この記事を作成しました。インドで、先生から直接聞いた話を記事にしています。
例えば、生まれてから一度もお父さんに会ったことのない子供がいたとします。その子はお母さんと二人暮らしで、お父さんの存在を知りません。その子の家にある日突然男性が尋ねてきました。その子は「知らない人」が来たと知覚します。でも、お母さんが、「お父さんだよ、お帰りなさい」と言うのです。その瞬間に、その子の頭の中で、「知らない人」は、「お父さん」に変わります。完全に同じ見た目のその男性が、数分後には「お父さん」に変わるのです。物理的な変化ではなくて、心の変化の象徴ですね。
私たちの日常は、無意識のうちに、心の状態に左右されています。だから、なるべく真実が見れるように、自分の心は常に良い状態に保っておきたいのです。自分の心が不安でいっぱいの場合は、何をやっても不安が押し寄せるし、逆に信頼ある関係であれば、他人が何を言おうとも、自分の中に不安が湧いてこないのです。
心は、年齢によって老いたり制限を受けることがない、ある意味でとても自由なものです。一方で、多くの人が限界を感じたり、恐れを感じたりするのは、それは自分が自分の心に限界を作っているからだ、と考えます。
もし限界を感じてしまったら、「私たちの心が現実を作る」という言葉を思い出してみてください。他の方法はないか、誰かと協力できないかなど、他の案を探すことも別の現実を創造するきっかけになるかもしれません。
私たちが経験することの多くは、実は心が大きく関わっています。無理してポジティブ思考にしたり、心に嘘をつく必要はありません。しかし、自分が経験していることのほとんどが、実は自分の心の状態を表すものだ、と捉えることは可能です。
心と現実が強く結びついていることにお気づきでしょうか。心の状態がスッキリしてくると、周りに変な人や失礼なことを言う人すらも減ってくるのです。方法は何でも良いので、心をスッキリさせておくように意識してみましょう。毎日楽しいと感じられる瞬間が増えますよ。
幸せ修行 No.283
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
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