本コラムでは、インド医学のアーユルヴェーダに沿って取り入れると良いハーブ、スパイスについてお話し、食事を通して「幸せ修行」をしていただける内容になっています。通年を通してハーブとスパイスについて学べるコラムとなっているので、ぜひ切り取って集めてくださいね。
今日のスパイス : ウコン(Turmeric)
ウコンは非常に価値のあるスパイスです。ウコンは体内に溜まった余分な熱をとる効果があるので、風邪や炎症などの様々な不調和を和らげると信じられています。アーユルヴェーダの治療法や料理においても広く使用されているんですよ。大抵のインドカレーには、ウコンが少量入っていると考えて良いでしょう。
またインド文化では、ウコンは吉兆の印として認識されていることから、結婚式でもウコンが使われることがあるほどです。皆さんの場合は、食事で少量のウコンを使っていただくことをおすすめします。
ウコンの効果効能
1.抗酸化作用:クルクミンでお馴染みの抗酸化物質が含まれており、細胞を酸化から守り、老化の遅延に寄与します。
2.抗炎症作用:クルクミンは炎症を抑制する作用があり、関節炎やその他の炎症性疾患の症状を和らげる力があります。
3.免疫力向上:ウコンは免疫機能を向上させ、体を病気から保護するのに役立ちます。
4.心血管健康:ウコンは血管の健康をサポートし、血液循環を改善します。
ウコンの大人1食当たりの使用量
一般的な目安として、大人においては1食あたり、粉末であればひとつまみ程度、生のウコンであればすりおろし小さじ1/4程度で十分です。食べ過ぎは逆効果になるので、お料理に加えたり、粉末であれば豆乳や牛乳に混ぜて使うことをおすすめします。毎日継続して使っていただいて問題ありません。
ウコンは、アーユルヴェーダでは非常に重要な位置を占め、その抗酸化、抗炎症、免疫力向上などの多岐にわたる効果が健康に寄与すると考えられています。ハワイでも栽培ができるので、家庭菜園をされている場合は特におすすめです。
幸せ修行 No.307
加藤ジェシカ
世界中50か国以上を旅する中で、地球にはエネルギーのような何かが存在することに気づく。2017年、ヨガの勉強を通してアーユルヴェーダに出会い、渡印。日常に寄り添うアーユルヴェーダがテーマ。
ウェブサイトはこちら。