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ヒカルのハワイ島日記

【ヒカルのハワイ島日記】コロナ禍の意外な影響? 健康で文化的な生活

突然ですが、うちのお店は営業時間を短縮しました。理由は、燃え尽きたから!

 新型コロナウィルスの影響で、観光業も外食産業も大打撃と、世間では言われておりますが、私の生息エリアではちょっと事情が異なる。確かに2020年はどこもド暇でしたが、2021年の3月くらいから観光客の猛ラッシュが始まり、1年以上続いている状態なんだよね。

 海外渡航が制限されているのに、いったいどこからの観光客がやってくるのかというと、ほとんどがアメリカ本土からの人々。なぜにこれほどに観光客が増えているのか? 海外旅行に行けなくなったアメリカ人が、ハワイに殺到してるのだと思う。 ハワイは制限もけっこう厳しく、感染率も低かったため、渡航先として安全なイメージもあるらしい。アメリカの東海岸の人々は、バケーションといったらカリブなどに行くのが定番。それが無理となって、代わりにハワイに来ているケースも多いんじゃないかな。

 もともとハワイの観光客は、約60パーセントがアメリカ人。日本人が思っているほど、日本人観光客の割合は多くないんだよね。年度にもよるけど、日本人は10パーセントにも満たない程度。うちみたいに日本人がほとんど来ないところは、日本人観光客減少の影響はほとんどないのであった(海外旅行に来て、わざわざSUSHI食べないもんね)。

 うちの近所でお店を閉めてしまったレストランもあるにはあるけれど、パンデミックの影響かどうかまでは判断しかねる。例えば、我がフードコート内も2店舗が閉めてしまったけれど、理由はどちらも従業員の問題。安定してフルタイムで働いてくれる従業員を確保するのって、中小企業では本当に大変。今は仕事がたくさんあって選べるから、条件が悪いところは人が来ないんだよね。飲食店というのは基本的に低賃金なため、そりゃあ働きたくないよね、きっと。従業員がいない→ちゃんと営業できない→閉店というケースを、今まで何度見てきたことか。これはパンデミックと関係なく、弱小企業あるあるなんだろうな。 まあそんな感じで、うちは人件費など到底捻出できないため、細々と二人でやっとるわけですが、もうだめだ、限界、となった。お父ちゃんはサザエさんの磯野波平さんと同じ歳だそうで、細胞の再生スピードが若いころとは違うのだそうな。 それに、このまま頑張って働いても、金蔵(かねぐら)も蔵(くら)も建たないしなあ。蔵どころか、ハワイでは家も買えないよ! もうええじゃないか、あきらめよう。稼ぎは減るけど、その分、生活レベルを下げてゆっくりしよう。

 というわけで、1月から営業時間を1時間短くしたのですが、その翌日からド暇になりました。なぜにー!  観光客が突然減ったようですが、オミクロンの影響が時間差で現れたのか、寿司神(すしがみ)さまの策略なのか、理由は不明。このままでやっていけるか分かりませんが、時短営業はとりあえずこのまま継続。健康で文化的な生活を楽しむのだ!

No.238

相原光(アイハラヒカル)

フリーランスライター&翻訳

群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年結婚してハワイに移住。夫は寿司シェフ。2012年4月双子猫パンとマーチを連れてハワイ島に引越。8月に玄米寿司とムスビの持ち帰り店「DRAGON KITCHEN」を夫婦でヒロにオープン。現在ライター兼寿司屋のお手伝いとして活動中。姉は漫画家の花福こざる。

http://ameblo.jp/hikaruhawaii

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