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肩こりからリハビリ、めまいまで Dr.イモトのフィジカルセラピーは保険適用

肩こりからリハビリ、めまいまで Dr.イモトのフィジカルセラピーは保険適用

Imoto Physical Therapy

井元さんは温厚なジェントルマン、木村さんは明るくテキパキ。ジムの設備もあり、リハビリやフィジカルトレーニングもできる

 フィジカルセラピー、理学療法を受けたことはありますか?

 理学療法とは、病気や手術、骨折などのけが、高齢化、身体的な障害などによって、運動機能が低下した人々に対し、運動機能の改善を目的に、マッサージなどの物理的手段や、リハビリ運動を用いて行われる医療行為です。

 井元洋平氏はニューヨークで理学療法士(MPT)と専門職理学医療博士(DPT)のライセンスを取得。ニューヨークの病院で経験を積み、2015年オアフ島に移住し、2018年『Imoto Physical Therapy』を開業。ワイキキの『DOCTORS of WAIKIKI』内に診療所があります。

 スタッフは、DPE資格を持つ木村咲さん。ハワイ島やオアフ島のナーシングホームで計8年、フィジカルセラピーの経験と実績を積んできたベテラン。

「我々は、ご自宅などご希望の場所への訪問治療も行っています。痛みがあったり、動くのが辛いなら、伺った方が負担が少ないですから。コロナ渦で、外出を控えているシニアの方も多いので、ご自宅で安心・安全なフィジカルセラピーを受けていただけます」

 どんな症状の人が対象になるのですか?

「治療の対象者は主に運動機能が低下した人々ですが、そうなった原因は問いません。病気、けがはもとより、高齢や手術により体力が低下した方、メタボ改善を目的とした方などさまざまです。スポーツなどで、怪我の後のパフォーマンス向上を希望する方も対象となります」

 肩こりや腰痛でも診てもらえるんですか?

「もちろん! 理学療法士は肩こりがなぜ起こっているのかをまず診ます。神経の圧迫なのか、筋肉や関節が硬くなっているのか、姿勢か、運動不足か…。マッサージをするにしても、一時的に楽になるだけではなく、肩こりや腰痛が起きない日常生活の改善点をアドバイスします。また併設しているジムでリハビリ運動を取り入れて機能回復をするなど、その人に最もふさわしい治療メニューをご提示します」

 ジムにはチューブバンドやバランスボール、トランポリン、ティラピスのマシーンなどが用意されている。

「コロナの影響でリモートワークになり、自宅で仕事をしている人の中には、椅子や机がオフィス仕様でないため、首や肩、腰などを痛めて来院する方も増えています。我慢せず、早めにいらしてください」

 

各種保険が使えます!

 医療の一環とみなされれば、保険が使えるんですね。

「はい、ご自身のホームドクターか、ここのクリニックDOCTORS of WAIKIKIの医師に診察をしてもらい、フィジカルセラピーを受けたいと相談すれば、処方箋を出してもらえるので、保険適用となります。DOCTORS of WAIKIKIは、予約なしでウォークインで診てもらえます」

 加入している保険によりカバーは一律ではないが、負担が少なくて済むのはありがたい。

「注意していただきたいのは、交通事故による身体的ダメージです。この場合、健康保険は使えず、自賠責の自動車保険でカバーされるわけですが、幸いなことにハワイ州では事故の責任がどちらにあるか裁定される前でも、自賠責保険で一定額の治療費を賄うことができます」

 注意すべきはこの先。

「ムチ打ちなど、事故直後は大したことはないと感じていても、数ヶ月後に痛みがひどくなることがあります。ドクターの治療や、フィジカルセラピーのリハビリでしっかり治しておかないで、数ヶ月後に痛みが出たと再診しても、診療を拒否される場合があります。フィジカルセラピーもカルテに履歴が残るので、完治したとみなされてしまうからです」

 なるほど、フェードアウトせずにしっかりケアするべきなんですね。

リモートのデスクワークで腰痛が悪化した患者さん。まずマッサージをし、姿勢や腹筋の使い方などもアドバイス

Dr.イモトは“めまい”のプロ!

 Vestibular Balance、前庭疾患ってご存知ですか? めまいやバランス感覚の低下など、耳の奥の三半規管に関する疾患のことです。Dr.イモトは、前庭疾患療法士のライセンスも取得しているプロフェッショナル。

「三半規管の中に、体のバランスを司っている器官があるんですが、そこにファイバーのセンサーがあって、センサーの先には石みたいなのがくっついているんですね…」

 精密機械以上に精巧な、人間の体のミクロのパーツについてであります。イモト先生は、医学用語を使わず、子どもに話しかけるようにやさしく解説してくれます。

「そのミクロのセンサーの先の石が、何かの拍子で落ちちゃうことがある。すると、ベッドから起きるときや頭を動かしただけで、世界がぐわんぐわんと回っているようなめまいが起きます。シニア女性に多くて、骨粗しょう症と関係があるとも報告されていますが、私は若い女性の患者さんも診ました」

 このめまい、前庭疾患療法士のセラピーでほぼ100%、治るんだという。

「目の動きを見ると、どこが悪いのかわかります。患者さんの頭をいろんな向きに動かしながら施術するんです」

 めまいは怖い。歩くのも運転するのも自信がなくなり、外出するのさえ恐怖になる。 「めまいは聴覚とも影響しあいます。加齢により耳が遠くなって、足元がふらつくことがあったら、ぜひ私のところに来てください。弱った器官を小脳で補う、特別なエクササイズがあります。それで訓練をすると、ふらつく感じがなくなります」

 運動機能の低下、肩こりや腰痛、そしてめまいまで、もっとフィジカルセラピーを活用して、元気で快適な日々を過ごせますように!

 クリニックではコロナ対策をしており、治療は一人ずつ別々で、待合室はソーシャルディスタンスを確保。普段から石鹸を使った手洗いを治療ごとに励行。現在はハンドサニタイザーでさらに消毒し、マスク着用での治療、治療終了ごとにベッドや器具の消毒、検温を徹底しています。 

(取材・文 奥山夏実)


 

井元洋平氏プロフィール

理学療法士、専門職理学医療博士、前庭疾患理学療法士

 アメリカ・イリノイ州生まれ。その後日本で育ち、日本の大学を卒業後、2003年ニューヨークに移住。2008年ニューヨーク市立ハンターカレッジで理学療法修士課程修了。2010年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校で専門職博士課程修了。ブルックリン・ホスピタル・センター及びニューヨーク・ホスピタル・クイーンズ勤務。2014年エモリー大学でアメリカ理学療法士協会認定前庭疾患療法士の資格取得。

 2015年オアフ島に移住し訪問リハビリを経験後、2019年イモト・フィジカル・セラピーを立ち上げる。日本語と英語が堪能。

Imoto Physical Therapy

【TEL】 808−304−6676(English/日本語)

【FAX】    808−800-2654

【診療時間】 

月曜から金曜 朝8時から夜6時まで      

土曜 午前10時から午後2時まで      

日曜定休

【問合せ】  井元洋平  

[email protected]

【住所】120Ka‘iulani Ave.

シェラトン・プリンセス・カイウラニ・ホテル1階の 『DOCTORS of WAIKIKI』

1時間の無料駐車場があります

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