昨年はとにかくCBDやハイテクなホームフィットネスなどがウェルネス業界で大流行りした1年でした。この傾向は今年も続くとみられています。今回は、その中でもメインストリームになるだろうと予測されているウェルネストレンドをご紹介しましょう。

　まずはHILITというワークアウト。ここ数年はHIITというハイインパクト・インターバルトレーニングが大流行しましたが、今年はハイインテンシティで、ローインパクトのトレーニング、HILITという方法が、流行の兆しを見せています。例えば、P.volve。これはビクトリアシークレットのモデルたちのトレーナー、ステファン・パステリーノさんが開発したワークアウト。家でもスタジオでもできるプログラムです。P.volveのウェブサイト、もしくはアマゾンで購入できる「ピーボール」という太ももや脚のトレーニングをするためのボールを使って、行う運動です。そのほかにもグライダー、アームバンド、足首のウェイトなどを使うこともあります。またこのHIITのスタイルを適用しているスタジオで人気があるのは、ニューヨークのRowgatta やLAのLit Methodや Row House。これらのスタジオは、アメリカやカナダなど数多くの店舗がありますが、どれもハワイには未上陸。今年はHILITワークアウトのスタジオがハワイにも上陸するでしょうか？

　続いてはCBDの次に話題になりそうだと言われているCBGです。この美容ニュースで何度も取り扱ってきたCBDですが、あまり知られてないCBG（カンナビゲロール）が、とくに今年に入ってから目立ってきています。このCBGも、精神活性化作用のあるTHCが入っていない成分で、緑内障に効果を発揮したり、痛みの緩和、抗菌治療に役立ち、抗炎症作用が強いと言われています。また、CBC（カンナビクロメーヌ）という成分も、クローン病、神経症、手術後の痛みや鈍痛を和らげる効果があったりと、様々な研究が進んでいます。この二つはまだCBDほど、研究内容が進んでいないようで安全性もまだ不透明な部分もあるようですが、CBDの世界的な成功により、こういった他の成分もいろんなことに使われていきそうです。

　そして次は、スーパーフードやハーブ、スパイス、アダプトゲンなどをブレンドしたお水です。普通のお水を飲むだけでなくて、体や美容のために、なにかプラスしたトニックが大流行り。Goldthread Plant Based Tonics、ROAR Organic Electrolyte Infusions、Luna Bay Boochなどが、すでにポピュラーですが、今年はたくさんこういったお水を見かけるようになりそう。

　そしてウェルネスレトリートという、美容や健康を目的にしたラグジュアリーな旅の形がもっとポピュラーになりそうです。例えば、メキシコのCasa Delphineというホテルでは、今年ウェルネスレトリートを開催。これは４泊5日で、腸内環境を整えるためのお料理コースを学べるウェルネス＆ファーメンテーション・レトリートです。また、「キャンプヨガ」というウェルネスレトリートも人気。アメリカ、カナダの９カ所で開催されていますが、ヨガ、忍者トレーニング、グループでのランニング、ワインなど、心と体にいいこと満載の大人のキャンプ。なんだか楽しそう！　ハワイのホテルでもこのようなウェルネスを取り入れたレトリートプログラムをもっとオファーして欲しいですね！

　さらに今まで以上に注目されるのはマインドフルネス。セルフケアを特別なことではなく、本格的に取り入れる時代が到来です。ストレス軽減、そしてよりよい睡眠が取れるよう、ここ最近、いろんな瞑想アプリなどがどんどん発表されましたが、今年は、またその瞑想にいろんな形が登場。CBDを使った瞑想クラスがあったり、運動のクラスの中に瞑想が付いてきたりと、なにかと瞑想が取り入れられるようになってきました。例えば、ペンシルバニア州のマインドフローというCBD瞑想90分クラス。生徒にCBDの説明、紹介をした上で、マインドフルドリンキングをしましょう！　ということで、CBD入りのお茶を飲んで、シンギングボール、ゴングやドラムビートを使った落ち着いたサウンドを聴きながら、瞑想をするといったコースが話題になっています。このようにCBDを取り入れた運動や瞑想なども増えることによって、少しでもみんながマインドフルでストレスフリーになっていくのは、ポジティブなムーブメントなのではないでしょうか？

写真・参考サイト：https://www.purewow.com/wellness/2020-wellness-trends?utm_medium=email&utm_source=national&utm_campaign=39742&utm_content=Health_and_Heart_editorial

Writer：内田佐知子

（日刊サン 2020.1.29）