ホノルル警察署が今週議会に提出した年次報告によると、2017年から2021年までの5年間に、法律違反あるいは署の規定違反が原因で61人の警察官が何らかの処分を受けたという。
その内、21件が家庭内暴力や、飲酒運転、暴行、窃盗、記録改竄、不法薬物など犯罪に関わるものだったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
この件に関してホノルル警察署のレード・ヴァニック暫定署長は「この報告書によってホノルル警察に対する一般市民の信頼が向上することを望んでいます。警察官が法律違反をしたり、不正な行為に拘った場合にはその行動に責任を取ることになります。(この報告書の内容は)非常に残念なものですが、誤った選択をする警官は少数です。これらの事例については捜査が行われ適正な懲戒処分が取られています。一般市民の皆さんには、(不正を行った)少数の警察官の行動のせいで全ての警察官を判断するようなことがないようお願いしたいと思います」と述べている。
これらの不正行為のうち、少なくとも2件についてはFBIによる捜査が行われたという。
報告書では懲戒処分の理由となった行動について簡単な説明がされているが、調査の結果については説明がされていない。
また、処分の対象となった警察官の氏名は、退職処分あるいは停職処分となった場合にのみ明らかにされている。
元警官のジェイソン・カストロは部下と交際していたが、交際を続けないと解雇すると脅迫した。
そのため解雇処分となったが、処分が決定する前に退職したという。
また氏名非公表の警察官は飲酒運転と運転中に携帯電話を使用して別の車にぶつかったことで現在処分保留中となっている。
ハワイ州警察協会では報告書を一般市民にわかりやすく理解してもらえるよう変更を希望しており、1,800人以上の大半の警察官は不正行為に関わっていないことを強調している。
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写真:Al Mueller / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.2.4)