ハワイ州のマスク着用規定「しばらく変更ない」イゲ州知事
デービッド・イゲハワイ州知事は、29日、ハワイ・ニュース・ナウが行ったインタビューで、ハワイ州のマスク着用規定について「すぐに変わることはないだろう」と述べた。イゲ知事は、現在ハワイでは新型コロナの新規感染者数が変動を続けていることから、住民に安全のためマスク着用を続けるよう促した。その上で「ハワイ州でのマスク着用の義務は依然として適用されており、現時点で変更を加えることはない」という考えを明らかにした。
州保健局は「ワクチン接種の展開とCDC(疾病対策予防センター)のガイドラインを照らし合わせて検討した結果、現在のところはワクチン接種の状況に関係なくマスク着用義務を続けることが妥当と思われる」と述べている。知事は「ワクチン接種を受けた人は受けていない人とは違う、ということにはならない。また、誰が予防接種を受け、誰が受けていないかを見分けることはできない」とし、「ハワイ州は、米国内で感染率と死亡率が最も低い州の1つだが、マスク着用義務はこの結果の一部に貢献している」と述べた。
ハワイ州は現在、過去7日間で、カリフォルニア州、アラバマ州に次いで3番目に新規感染者数が少なくなっている。新規感染者数が最も少ない10州のうちハワイ州とカリフォルニア州ではマスク着用の義務がある。一方で、ワクチン接種率が低い州でもマスク着用の義務が解除されつつある。
オアフ島では依然としてマスク着用命令が施行されているが、違反率は下がっているという。ホノルル警察の広報担当者は先週1週間で、マスク着用義務違反で約130件の検挙及び逮捕があったことを報告したが、半年前の検挙及び逮捕者数は1週間で数千人にも及んでいた。
また、屋内でのマスク着用義務は明らかではあるものの、屋外でのマスク着用規則については多少混乱している。イゲ知事は「現在の基準では、屋外で他人と物理的な距離を維持できる場合、マスクを着用する必要はないとされている」と述べた。ハワイ州では29日、122人の新型コロナ新規感染者が報告されている。現在までの新型コロナによる死者数は483人と変化がなかった。
(日刊サン 2021.04.30)
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