コロナワクチンが不足?
1月18日から75歳以上の高齢者全てを対象に大規模なワクチン接種が始まったばかりだというのに、ワクチンが不足してすでに接種の予約がキャンセルされるという事態が起こっているとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
マウイ島のメモリアル・メディカル・センターでは今週予定されていたおよそ5,000件のワクチン接種がキャンセルされ、15,000件の予約が待ち状態になっている。
また、18日から行われているハワイ・パシフィック・ヘルスが接種を担当しているホノルルのクルーズ・ターミナルのピア2でのワクチン接種もこのままでは1月27日にはワクチンがなくなるという。
来週月曜日25日からニール・ブレイズデル・センターで開催される予定のクィーンズ・メディカル・センターによるワクチン接種はすでに5,000件以上の予約を受け付けているが、どうなるかわからない。
どういう状況なのかハワイ州保健局長のリビー・チャー氏が19日の会見で説明をしている。
「現時点では、受け取ることができると思っていただけのワクチンがないということです。ハワイ州として先週59,000回分のワクチンを受け取ったのですが、今週は32,700回分しか受け取れないことがわかりました。供給が限られているのです。連邦政府が州の人口によって供給数を配分しています」
ハワイ州では昨年12月から7万人以上が最初のワクチン接種を受けているが、今後のペースについては見通しが立たないという。
現在は1Aグループ(医療関係従事者と長期介護施設入居者及び警察消防救急に携わる人々)と1Bグループ(75歳以上の高齢者と一部の必要不可欠の分野の労働者)にワクチン接種を行なっており、今後春には1Cグループ(65歳から74歳までの住民、16歳以上で持病のために高リスクと思われる住民、必要不可欠の分野の労働者)、そして夏ごろに2グループ(16歳以上の住民)へ順次移行している予定になっているが、ワクチンの供給が滞っているために予定に大幅な変更が起こる可能性がある。
(日刊サン 2021.1.20)
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