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安心と安全を最優先に。 皆さまをお迎えできる日を楽しみにしています
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ANAホノルル支店長
柴田 洋 さん
全日空(ANA)は20日、2020年戦略の中で最重要路線として掲げていたハワイ線の6月30日までの運休を発表した。ANAホノルル支店長柴田 洋さんに現在の状況や思いを伺った。
当初、この新型コロナウイルスは、遠い中国の武漢で起きた、狭い地域で流行している、いわゆる風土病といった認識でいました。それがまさか、このように世界的な流行になり、影響も甚大かつ長期化するとは思っていませんでした。3月5日にハワイ州として非常事態宣言を発令。その後イゲ知事が『ハワイへの来訪を避けてください』と発言し一気に加速。3月の毎週毎週の変化が大きすぎて。まさかのゴールデンウィークにお客様がまったくいないという、ほんとうに信じられない状況になってしまいました。
2020年のANAハワイ戦略は盤石だった。それがまさか…
ANAにとって2020年ハワイは仕上げの年と考えていました。昨年5月にエアバスA380フライングホヌが就航。オレンジ色の3号機がこの6月から予定どおりに加われば、毎日2便必ずフライングホヌをホノルル線で飛ばすことができます。これにより2019年にホヌのファンになっていただいたお客様をリピーターとしてお迎えし、しっかりと地盤を固めていく、という計画でした。
運休を決めた最大の要因は『外出禁止令』と『14日間の自主隔離』です。お客様の安全と健康はもちろんですが、到着したお客様が自由に動き回れない。これはレジャーマーケットのハワイとしては大変厳しい条件です。州からの発表がある度に、今後どういう影響を及ぼすかをタイムリーに本社へ伝え、早めに手を打つことを考える毎日でした。現在、6月いっぱいまで規制が延長されたのは、ハワイ州内の健康と安全の確保のためにはやむを得ないところですが、これが次も、となると7月はピークシーズンの夏休みですので影響も大きく、これからの過ごし方はいろいろな意味で重要になってくると考えています。
州の規制の中でなにができるのか
現在、急いでいるのは安全な体制構築です。1つめは感染防止のこれまで以上の徹底。例えば1回のフライトごとの消毒のための人員や資材の確保。カウンター等のソーシャル・ディスタンスの確保など、ホノルル側の体制を整える。2つめは社員の健康対策。これらは国際航空運送協会(IATA)制定のガイドラインを参考にしたANAグループ基準に沿って整えています。これを州当局、航空各社、旅行会社など関係者と互いに共有し、日本からのお客様の健康と安全を守る体制づくりをはじめています。また、州政府が現在アメリカ国内線に対して行っている『到着時の検温』『連絡先・宿泊先の確認徹底』に加え、簡単な検査を出発時に行うといった議論が出ていますが、東京側で行うとしたらどのような形なら実現性があるかなども模索しています。PCR検査をエアラインができるかというとそれはできませんし、日米で異なる事情もあります。エアラインの範囲ではなくなり、関係機関との協力が必要で、簡単ではないのが現状です。
非常に目まぐるしい情勢変化の中、大変ご迷惑をおかけしておりますが、皆さまにはそのご負担をすこしでも軽減いただけるよう、つねに最新の情報をもって正確なご案内ができるようにと考えています。この状況を打破した後に来る『ニューノーマル』に備え、新しい安心・安全のモデルを実現できるように。そして、それをお客様にご理解をいただきながら進めてまいりたいと考えています。
(取材・文 鶴丸貴敏)
9月に予約しています。不透明ではありますが、その頃にはと淡い期待で便が再開できることを祈っています。フラとウクレレが大好きなともじいです。