スリル満点の乗り物やゲーム、カーニバルのお菓子・・・今年は残念ながら、隣島ではそれらを楽しむことはできないとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
移動遊園地の開催を手がけるEKフェルナンデス・ショー社は、パンデミックのロックダウンが起こった時点で訓練されたスタッフのほとんどを失ってしまった。そのため、すべての機材を隣島に運び、そこで操作して、すべてを持ち帰るための人員と時間がないという。
同社のスコット・フェルナンデス社長は、「特殊な仕事のため、誰もがそのために現場へ行き、徹夜で乗り物を解体したいわけではない。そのような仕事を希望する人を見つけ、訓練するには時間がかかる」と語る。「つまり、資産を投入できなければ、収入を得ることはできないのだ」。
ハワイ・カウンティ・フェア財団のケルトン・チャン会長は、「ここ3年で爆発的に増えた運賃、輸送費を支払うことができない」と言い、9月に予定されていたハワイ島ヒロフェアは、資金繰りの関係でキャンセルになったと述べた。
フェアの中止は、スリルを求める人たちにとって打撃となるだけではなく、このイベントに依存している企業にも影響がある。チャン会長は、「このイベントが開催されないということは、経済的に大きな打撃となる。私たちが協力している小規模なビジネスも、収入源を失い、損失を被っている」と語り、各団体はこのイベントを利用して、1年分の資金を調達していると述べている。
ハワイ島だけではない。11日(木)の午後、マウイ・フェアの主催者も輸送費の高騰とスタッフの不足を理由に、開催をもう1年延期すると発表した。
マウイ島のソニー・ケカフナさんの家族は、このイベントを楽しみにしていたという。「どんな理由であれ、今年でなくても、将来、同じようなフェアがこの島に来ることを期待している。マウイ島にはファン・ファクトリーぐらいしかないのだから」
EKフェルナンデス・ショー社は、乗り物やゲーム、食べ物を扱うスタッフを募集している。
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写真:Theodore Trimmer / Shutterstock.com
(日刊サン 2023.5.12)