クリスマスには七面鳥を食べるのが定番のアメリカでは、日本のKFCでクリスマスイブに行列ができるのが理解できないという。
「なぜクリスマスにケンタッキーなのか?」という疑問についてフォックス・ニュースが伝えている。
クリスマスが近づくと、KFCジャパン社では1年で最も忙しい時期となり、クリスマスイブに最高潮を迎え、店舗には客が長い行列を作る。12月24日の売り上げは、1年平均の10倍になるという。
アメリカのフライドチキン・チェーンKFCが日本に上陸したのは1970年で、その4年後にクリスマス・キャンペーンを開始したと言われている。
クリスマスにたまたま東京を訪れていた外国人観光客が「日本ではクリスマスに七面鳥を手に入れることができない。仕方がないから、ケンタッキーのフライドチキンでクリスマスを祝おう」としたことがきっかけだという。
この話を聞いたKFCジャパンの営業チームが、「クリスマスにはケンタッキー」というキャンペーンを開始した。
それ以来、同社ではクリスマスのキャンペーンを毎年行い、現在に至っている。
日本のキリスト教信者は全人口のわずか1%ほどだが、多くの日本人がクリスマスの商業的側面を受け入れている。あるYouTuberによると、外国の祭事を積極的に取り入れようとする日本人の姿勢が、KFCのクリスマスキャンペーンを成功に導いたのではないかという。
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写真:image_vulture / Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.29)