3月13日、ハワイの海運輸送が閉鎖するという誤った噂がテキストメッセージや口コミによって一気に広がり、一部の消費者が食料や日用品などの購入に走るという事態に陥った。
コストコでは営業開始時間の3時間前から100人以上の買い物客が列を作り、開店1時間後には500人以上が店舗に押し寄せ、トイレットペーパーなど日用品や食料品を買い求めた。
州当局は市民に公的な情報の収集を奨励し、単なる噂や誤った口コミを信じたり、広めたりしないように繰り返し求めている。
ハワイ州輸送局報道官であるティム・サカハラ氏は13日の記者会見で、このような誤った噂について次のように述べた。
「ハワイに全ての商業港は通常通りで、海運業者も貨物会社も通常通り正常に運営されている。それ以外の情報は完全に誤報である。おじさんのルームメイトのガールフレンドが別の筋から聞いたというような話は信じないように」
サカハラ氏は公的な情報源から情報収集をするように呼びかけ、港を閉鎖するという計画は全くないことを強調した。
ハワイ最大の海運輸送業者であるマトソンは13日朝、声明を発表した。
「全ての業務は中断することなく継続している。米国沿岸警備隊を国務省と定期的に頻繁に連絡を取り合っており、同社が提供するサービスに何も変更はない。マトソンは週3回のホノルルへの輸送と、週2回の他島への輸送を通常通り継続する。荷物の増加にも対応する余裕があり、予備の船もある」
他の海上貨物運送業者であるパシャハワイもまた13日に、ハワイのサービスは中断されないことと、サービスルートやスケジュールにも変更がないことを通達した。
(日刊サン 2020. 3.21)