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ラナイ島に低所得者用賃貸住宅

ラナイ島に低所得者用賃貸住宅

ラリー・エリソン氏が2012年にラナイ島の97%を購入して設立したプラマ・ラナイという会社は、2021年に150軒の賃貸用住宅を以前パイナップル畑だった土地に建設する計画を発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。

建設される賃貸用住宅のおよそ半分は低所得者用で、家賃は月603ドルからと設定されているそうだ。

ラナイ島の土地のほとんどを所有しているパラマ社は、ラナイ島の西部分の元パイナップル畑だった76エーカーの土地に住宅地を建設しようとしている。

11,500万ドルという予算のこのプロジェクトはすでに環境アセスメントの中で詳細が公表されており、もし州政府からの承認が下りたら来年から建設が始まるという。

現在ラナイ島には1,480軒の住宅があるが、労働者が購入できる価格帯の住宅や賃貸住宅が非常に不足していた。

今後9年をかけて住宅地開発を行ない、3,000人が住むコミュニティとなる予定で、中には1エーカーの広さの公園やコミュニティーセンターもできる。

ラリー・エリソン氏はソフトウェア開発会社オラクルの創業者で、フォーブズ誌によると個人総資産は880億ドル、世界で5番目の富豪だ。

エリソン氏はラナイ島に住んでおり、環境に優しい水耕栽培の温室農業事業や、ハワイの歴史的建造物の修復など地元のために様々な活動を行なっている。

将来的にはラナイ島の空港の拡張や、大学のキャンパス、さらなる住宅地開発を計画しているが、まずは下水浄化などのインフラが必要だ。

パラマ社は今後の開発に向けて州政府と地方自治体に働きかけている。

(日刊サン 2020.12.29)

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