ハワイ州観光局 バーチャル文化事業を強化
新型コロナウィルス感染拡大でハワイ州観光局の予算は半分以下となっているが、「ハワイアンミュージックおよびダンスのためのセンター」プログラムに対して25万ドルを追加することを発表したとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州観光局のトップであるジョン・デ・フリーズ氏によると「この追加援助によって、ハワイの音楽、ダンス、関連する歴史や文化的な語りがオンラインで世界中の人々にバーチャルで体験してもらうことが可能になるだろう。元々は実際の建物での完成を考えていたが、まずはデジタル世界における実現となる」
観光局内で文化事業を担当するカラニ・カアナアナ氏は、観光局での仕事に携わるようになってからずっとハワイアン・センター・プロジェクトをリードしてきた。
実際のセンターの位置としてはハワイ・コンベンション・センター内が候補に挙げられてきたが、ハワイ州として9,800万ドルの建設予算が承認されなかったために別の場所を模索している状況だ。
カアナアナ氏は「我々は現実に何かを建設するということに関しては、いろいろな面で非常に困難な状況である。美術館などがコロナ渦中で運営自体が困難な状況に陥っている今の段階で、建物を建設することがベストの選択ではないかもしれない。より多くの人々に見てもらうことができるバーチャル構想の方が現実的で、維持も簡単だという利点もある。双方向の対話形式も可能だし、ゴー・ハワイのアプリと連動させたり、仮想現実などのテクノロジーを利用することもできるかもしれない」と述べている。
(日刊サン 2020.12.28)
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