JTBハワイ ハワイツアー中止延長
ハワイで最も大きな日本の旅行会社の一つであるJTBハワイは、現在行っているハワイへのツアーの中止を来年3月まで延長することを発表し、ハワイ経済にまたも大きな打撃となっているとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
JTBは、この決断の理由としてアメリカ本土と日本における新型コロナウィルス感染数の急激な増加をあげている。
JTBハワイ・トラベルの社長である石田恒夫氏は、関係先へ当てた手紙の中で「日本JTB本社は、パッケージツアーとグループツアーの中止を2021年2月28日まで延期することを決定しました。新型コロナウィルスの感染数は日本とアメリカにおいていまだに増加しています」と伝えている。
地元のビジネスコンサルタントであるライアン・タナカ氏はこれを受けて「ハワイの小規模ビジネスとレストランにとっては非常に大きな打撃となる」と述べている。
日本の旅行者は、人数という面から見るとハワイにおいて2番目に大きなマーケットだが、滞在中の消費の面から見ると最もお金を使う傾向にある。
新型コロナウィルス感染が起こる前には毎年150万人の日本人がハワイを訪れており、その多くはJTBのようなツアー会社を通じてやってきている。
アメリカ本土からの旅行者は昨年680万人を超えている。
ホテル関係者やその他の分野にも今回の決定は大きな波紋を広げている。
「今回のJTBの決断は単に観光業へ打撃というだけでなく、レストランや小売業にまで大きな打撃だ。日本人観光客が戻らない限り、小売業もレストランも元には戻れない」
(日刊サン 2020.12.28)
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