日本で、会食の際にテーブルに並ぶものとして「刺身」は定番だが、ハワイでも同様だ。
大晦日や元旦には家族や友人が集まる機会が多く、「アヒ」(マグロ)の需要が大きくなるが、今年の状況についてホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ホノルル魚市場は、東京とメイン州の間にある唯一の魚市場で、毎日競りが行われる。
26日(月)早朝の競りには、4艘の船から71,000ポンド(32トン)ほどの魚が水揚げされ、アヒは1ポンドあたり12.50ドルの高値で取り引きされたという。
マグロ漁船は、新年の刺身に間に合うよう、年末までにオアフ島へ戻ってくるが、その時の市場価格は予想がつかない。
競り担当マネージャーのマイケル・ゴトー氏は、「船が戻ってくるまでどんな値がつくかわからない。ギャンブルのようなものだ」と述べている。
とはいえ、年末に近づくにつれて買い手が高値をつけ始め、元旦直前には2倍になることもあるという。
新鮮な魚で知られているタマシロ・マーケットでは26日、最高級アヒの値段は1ポンド当たり25.95ドル、大トロは39.95ドル、アヒポキは30ドルという高値がついたが、まだこれから上昇する見込みだという。
メイン州からのロブスターは、1ポンド当たり24.95ドルだ。
この日、同店を訪れたジャネット・クラントンさんは、32ドル分のアヒを購入した。
「早めに買えば、安く手に入れることができる。今までは1日とか2日前に買いに来ていたが、値段が信じられないほど高くなる。それで、早めに買うようにした」
オーナーのタマシロ氏によると、ここ数週間の漁獲量は悪くないという。しかし、北の海域の状況があまり良くないため、多くの船が南で漁を行っているという。同氏によると、南の方は水温が高く、魚の脂の乗った魚が少ないという。
「漁師たちは、いつもなら売上の多いクリスマス、特に新年を狙うが、今週はこの時期にしては船が少ない。こっちは、供給量に翻弄される」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.12.27)