12月18日(土曜日)、ハワイ島ヒロに住むドン・ハコダさんは家族と外出中、携帯電話に自宅の防犯カメラからの警告を受け取った。
「携帯電話が鳴って、防犯カメラの映像が写りました。誰かが郵便箱のそばにいたのが見えて、いい車も写っていたので、クリスマスギフトか何かを置いていったのだと思ったのです」
しかし午後になって家に帰ってみると、郵便箱の蓋が開いていて(中に送付物があるというサインである)赤い旗は立ったままの状態だった。
「誰かが私が送ろうとしていた郵便物を盗んだのだとわかりました」
夜になってやってきた郵便配達員によると、近隣で数件の家が同じ被害にあっており、ハコダさんの送ろうとしていた郵便物が開封された状態で別の家の郵便箱の中で発見されたという。
ハワイ島のレイラニ・エステート内のノヘア・ストリートでも同様の事件が起きていた。
12月13日に青い車に乗った人物が郵便物を持ち去るのが住人によって目撃されており、似たような車がハワイアン・ショアとハワイアン・ビーチの住宅から郵便物を持ち去ったという事件が警察に報告されているという。
オアフ島ワイパフでも先週郵便箱の中にあったものが盗難にあっている。
ホノルル警察のクリス・キム巡査部長は「郵便箱泥棒は住宅地の中を行ったり来たりしながら、赤い旗が立っている郵便箱を探しているのです。赤い旗が立っているということは、中に郵便が入っていることを示しているからです」と述べている。
ホノルル警察では、小切手や個人情報を郵便で送ることを避け、オンラインを利用するよう住民に注意喚起を行っている。
また、鍵のかかる安全な郵便箱に変えることを考えて欲しいという。
キム巡査部長は「今までの伝統的な郵便箱は誰にでも開けられて、中を覗くことができます。鍵のついたものや、郵便局の私書箱を利用することも考えてください」と述べている。
被害にあったハコダさんは近隣住民と共に鍵付きの郵便箱に変えることを考えているという。
「家にも郵便箱にもセキュリティーを考えなくてはならないということが悲しいことですが、皆さんに注意してもらいたいと思います」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.21)
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