【ハワイニュース】ラハイナの水路に魚たちの姿 フロント・ストリートに生命と希望の兆し
今年8月に発生したマウイ島の山火事に関し、ハワイニュースナウが18日、ラハイナのハワイ文化センター「ナ・アキアネ・オ・マウイ」センター長で文化継承者のケエエアウモク・カプ氏にインタビューを行った。
カプ氏は、火災で貴重な遺物が失われたことに言及し、「二度と取り戻せない多くのものを失った。私たちは現在、人生で最も困難な状況に直面している」と話した。失われた遺物の中には、リリウオカラニ女王が署名した彼女の自叙伝の書籍や、カメハメハ5世の相互条約文書などがあった。
かつては水産業で栄えていたラハイナだが、火災後は水が全くない状態だった。カプ氏は「消化用の水があれば火災の被害を抑えられたかもしれない」と考え、フロントストリートのパフ・マナマナ溝にウォーターポンプを2台設置した。
現在、パフ・マナマナ溝には再び水が流れている。カプ氏は、「水路に多くの魚や甲殻類が戻ってきた。水は底が見えるほど澄んでおり、再び機能し始めた。私たちはラハイナでの生活を再開するための被災地の復興に取り組んでいるが、こうして水が戻って来たのを見ると、希望があると実感できる」と話した。
シェアする
画像:stock.adobe.com / Gojalia
(日刊サン 2023.12.20)