アメリカ軍基地の中には、軍関係者が利用するフードコートがある。
今回海軍の水道システム内の水道水が汚染されていた問題で、ネイビー・エクスチェンジ内にあるフードコートは閉鎖されているが、そこに働く従業員は失業の危機にあるとKHONが伝えている。
「このままでは今月、家賃を払うことができません。私たち家族はホームレスになってしまうかもしれません」
今回の汚染水問題で被害を受けた軍関係住宅に住む人々には大きな支援が行われているが、フードコートで働く一般人には支援は何も行われていないという。
「仕事に戻ることができるのは来年1月になると言われました」
ネイビー・エクスチェンジにある別のレストラン「ポパイ」でも、現在の再開予定は1月5日だと通達が海軍からあったという。
軍施設のすぐ近くにあるモアナルア・ショッピング・センターでは、タコベル、マクドナルド 、スターバックスなどの店舗が営業していたが、汚染水問題で営業停止状態になっている。
同センターにあるレストラン「ルビー・チューズデー」では、自腹で飲料水や調理用水を購入して営業を続けている。
オーナーのリック・ナカシマ氏は「海軍からは何も連絡がありません。2週間前の木曜日にサンプルの水道水をとって行った時には数日で結果が出ると言っていました。その後はアメリカ本土に水質検査に送らなければならないと言われました。未だ何の連絡もありません。島内では検査もできないのかと疑問に思います」と述べている。
「パンデミックでレストランは大きな打撃を受けても懸命にやってきたのに、また打撃を受けています」
写真: Shutterstock.com
(日刊サン 2021.12.14)
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