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【ハワイニュース】マウナ・ロア ハイウェイ寸断の可能性薄れる

アメリカ地質調査所によると、マウナ・ロアの噴火による溶岩流出のために寸断される危険のあったダニエル・K・イノウエ・ハイウェイについて、その危険はなくなったという。

現在でも第3噴火口から溶岩が噴出している壮大な様子が見られるが、ハイウェイへの影響はないとKHON2が伝えている。

調査所の地質学者、フランク・トルスデル氏は、「現時点で、今後新たに、ダニエル・K・イノウエ・ハイウェイに到達するほどの量の溶岩が地表に噴出するとは考えていない」と発表した。

ハワイ火山観測所の副担当学者であるデービッド・フィリップス氏も、「ハイウェイに到達する可能性のあった溶岩の流れは、今朝の時点では基本的に停止している」と述べている。

噴火活動はまだ非常に活発であるものの、溶岩の噴出量は減少しているという。

「溶岩は、すでに停止している流れの上にさらに重なりながら広がっていく。新しい大きな溶岩の流れが作り出されているわけではなく、今までの道筋を通って噴火口から流れているだけだ」

ハワイ郡市民防衛隊(Hawaii County Civil Defense)では24時間態勢で状況の監視を続けており、救急や消防、警察、連邦緊急事態管理庁、観測所などと毎朝連絡会議を開いて情報を共有している。

溶岩が地表を流れ続ける限り、監視を行うことにしているという。

8日(木)夜も、標高11,500フィート(3500メートル)にある第3噴火口からは、500フィート(150メートル)の上空にまで溶岩が噴き上っているところが肉眼でも観測された。

フィリップス氏は、「ハワイ島のどこからでも見える光景だった。原因として2つのことが考えられる。ひとつは、内部に大量のマグマがあり、さらに多くの溶岩が噴出している可能性。もうひとつは、溶岩の量は同じだが、噴火口が何らかの理由で狭まったという可能性だ。つまり、ホースの先を親指で抑えると水が勢いよく吹き出すようなものだ」

マウナ・ロアの噴火の様子を見学できるエリアでは、ナショナル・ガード隊員による誘導が適切に行われ、素晴らしい景色を見ることができる。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.12.9)

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