ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港の出国ゲートにて、生体認証対応スマートパスが導入された。これにより、国際線利用者は、より簡単に出国ができるようになったとKHON2が伝えている。
今回導入された新システムはSITA社による「スマートパス」と呼ばれるもので、米国税関国境警備局(CBP)の定めた法的司令をサポートする。ハワイ州運輸局(DOT)のエドウィン・スニッフェン局長は、「SITAとのパートナーシップによる米国出入国管理ソリューションの採用を発表できることをうれしく思う。
この技術は、CBPをサポートすると同時に、国際線利用者にとって迅速で効率的な体験を提供するのに役立つだろう」と語った。
空港のターミナル1および2に、54基のフェイスポッドが設置され、すべての国際線乗客が利用できるようになっている。
この生体認証技術により、旅行者は米国を出国する際にタッチレスで手続きができるようになり、国際線出発の安全性と合理性がさらに向上する。
SITAアメリカ地域担当社長のマティス・セルフォンテーン氏は、「我々はDOTと緊密に協力し、CBPによる出国時の生体認証スクリーニングの義務付けをサポートしてきた。SITAの米国出国管理システム(US Exit)は、ホノルル空港での旅客体験を大幅に向上させるとともに、将来的なバイオメトリック旅客体験の拡張の基礎を築くものと確信している」と語った。
もし空港にて旅行者がこの生体認証による出国システムを通じて記録された写真と照合できなかった場合、あるいはこのプロセスを拒否することを選択した場合、米国からの出国に関する既存の要件と一致する従来の検査プロセスを行う必要がある。
なお、専門家によると、SITAスマートパスは99.5%の照合率が実証されているという。
NECコーポレーション・オブ・アメリカ航空担当副社長のジェイソン・ヴァン・サイス氏は、「NECを代表して、米国国土安全保障省(DHS)およびSITAと協力して、ハワイにおける航空技術の進歩を支援できることをうれしく思う。SITAとNECは、世界中の同様のプロジェクトで一貫して専門性を発揮しており、我々の共同自動化能力がいかに顧客体験(CX)を向上させ、業務効率を高め、セキュリティ対策を強化できるかを強調している」と述べた。
ホノルル空港はハワイ州最大の空港であり、毎年21の航空会社と1800万人以上の出国者にサービスを提供している。
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