11月6日にハイカー1名が滑落して死亡するという事故が起こったオロマナ・トレイルに、新しい標識が設置されたとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。

ホノルル市がトレイル入り口に設置したこの標識に赤色の文字で書かれているメッセージは「最初の山頂を過ぎた地点で6人が滑落して命を落としています」というものだ。

その下には、それぞれいつ、どの地点で亡くなったのかが表記されている。

市の救急サービス局長であるジム・アイルランド氏は、「悲しい出来事だ。亡くなった皆さんとご家族のことを考えると本当に心が痛む。亡くなった方も、こんなふうに人生を終えるなんて考えたこともなかっただろう。ここでのハイキングは違法ではないが、トレイルとして公認されているものでもない」とコメントしている。

トレイルは、州有地と個人の所有する土地を通っているが、緊急の場合には、ホノルル市の救助隊が対応することになっている。

オロマナ・トレイルでの救助活動要請は平均で週に1度あるという。

アイルランド氏によると、最初の山頂から3つ目の山頂までの区間は、オアフ島で最も危険なトレイルで、これまでにも多くの重傷事故や死亡事故が起こっているという。

ベテランのハイカーであるトニー・バーンヒルさんは、「どのトレイルにも一定のリスクはある。この新しい標識は、普通では得られない情報をハイカーに与えていて、良いアイデアだと思う。もっと多く設置した方がいいかもしれない」とコメントしている。

アイルランド氏は、「この標識を見て自分で判断してもらいたい。ハイキングに行くなと言っているわけではなく、死亡事故がこれだけ起きているという情報を伝え、どうするかを自身で決断してもらうために設置した」と述べている。