コロナ感染症ワクチン使用早まる可能性
新型コロナウィルス感染症ワクチンを開発しているファイザー社は、ワクチンの緊急使用を認めるように政府に働きかけていると11月20日に発表した。
承認の認可プロセスが早まることになれば、早ければ来月にも最初の接種が行われるかもしれないとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
現在ファイザー社とドイツの協力企業であるバイオンテック社が開発しているワクチンは95%の効果率の示しており、安全性の記録と効果から見ると緊急使用の認可に値するという。
両社はアメリカだけでなく、ヨーロッパと英国においても同様の申請をしている。
世界での感染状況を考えれば、行政府はスピーディな決断を迫られているといえよう。
実際に使用が認可された場合にはどれだけの量が供給されるようになるかという問題だが、ファイザー社は12月にアメリカ国内で2500万回分、1月に3000万回分、2月からは3500万回分の接種が可能だとしている。
ファイザー社のワクチンは3週間の間隔を空けて2回の接種が必要だ。
アメリカ政府はすでにファイザー社とバイオンテック社から数百万回分のワクチンの購入するという契約を締結しており、接種は無料とすると約束している。
モデルナ社が開発しているワクチンについても、ファイザー社製ワクチンと同様の効果が発表されており、数週間以内には同様の緊急使用の認可を申請するとしている。
12月初めにはアメリカ食品医薬品局で検討会が開催される見通しだが、検討される緊急使用の認可は正式な認可ではない。
効果の継続期間などまだ不明な点も多いからだが、44,000人に対しての治験はこれからも続けられるという。
(日刊サン 2020.11.20)
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