来年1月からホノルルのダニエル・K・イノウエ空港の駐車料金が値上げされるとKHON2が伝えている。
2015年以来8年ぶりの値上げだ。
州当局は、この値上げによる収益は駐車場のセキュリティーの向上に充てるとしているが、一部の旅行者からは、現時点で空港駐車場には何も安全対策が行われていないという声が上がっている。
今回の値上げは、駐車時間が6時間までの場合には影響はない。8時間以上は1日駐車として数えられ、4ドル値上りの22ドルとなる。
州運輸局(HDOP:The Hawaii Department of Transportation)によると、この値上げにより1年で約100万ドルの収益増となり、その一部は駐車場のセキュリティーシステムの向上に使われるという。
HDOPの報道担当者、ジェイ・カニングハム氏は、「維持管理は重要であり、そのための財源の確保が必要だ」と述べている。
しかし、利用者からは異なる意見が上がっている。
ミリラニ在住のクレイトン・ボイルさんは、「何か改善する費用として駐車料金が上がっても仕方ないが、駐車場のセキュリティーは本当にひどいものだ。友人のパイロットは強盗に襲われたことがある」とコメントしている。
ワイケレに住むジェフ・ハンバーグさんも、「全くひどい話だ。隣島に行く際に時々駐車場を利用するので、この値上げはひびく。全ての値段が上がっているのに、給料は上がらないのだから」と述べている。
空港の駐車場の安全性について苦情が出ていることは事実だ。
過去には、車上荒らしがあったが、監視カメラが作動していなかったとの苦情もあった。
カニングハム氏によると、現在カメラは作動しており、警備員や州保安官も巡回しているという。
「公衆の安全は空港で最も重要なことだが、365日24時間警備するのは経費の面から不可能だ。新しい監視カメラは、駐車場の空きスペースの数を表示するシステムの一部としてすでに設置されている。
サービス向上の一環として、利用者が上まで行って空きがなく戻ってくるようなことがないよう、何台分のスペースが空いているかを示す電光掲示板を3つの駐車場の入り口に設置している」
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.18)