ハワイ州全域の飲食店で深刻な人手不足が続いているとKHON2が報じている。
人手が15~20%不足しているというオアフ島のレストラン「GYOTAKU」は、テレビCMで求人広告を出している。同レストランオーナーのトム・ジョーンズ氏は、「需要はあるが、それに応えられていない状態が続いている。そこで、レストラン自体の宣伝だけでなくレストランに本当に必要なこと(求人)の宣伝を始めた」と話した。テレビCMでの求人は一定の成果を上げている。
さらにGYOTAKUでは、採用された人を紹介した従業員や客に同レストランで使える500ドルの商品券を贈呈している。
同レストラン従業員のエルソン・フジモトさんも大学の同級生らにアルバイトの勧誘をしたが、断られることが多かった。フジモトさんは、「断る理由として多かったのが、大学生活を営みながらアルバイトにも時間を割くのではなく、学業に集中し、きちんと就職したいということだった」と話した。
現在、ハワイの失業率は全米各州の平均をわずかに上回る3.4%である一方、求人への応募は1週間に約1,000件のみにとどまっている。一方、州労働労使関係局は、2023年の第1四半期までに、飲食業界からのサービス業の求人が約7万7,720件発生することを予想している。
ジョーンズ氏は、「人手不足のため、現在は以前よりも1、2時間早く営業を終了している。変更しなければならないことは多く、ロボット・サーバーの導入や、残念なことだが、メニューの値上げも考えている」と話した。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.11.15)