ワイマナロで9月から行方不明になっていたイザベラ・カルアさん(当時6歳)が殺害されていたことがわかり、イザベラさんの養父母が第2級殺人容疑で逮捕された。イザベラさんの遺体の捜索が続行されており、専門家は「土壌サンプルの分析や、ドローンと警察犬を使用した捜索が遺体発見に重要な役割を果たす」と話したとKHON2が報じている。
こうした事件で遺体を発見することは、重要な証拠になると共に遺族の心に慰めをもたらす。捜索範囲が広い場合、証拠や遺体発見のための様々な手段が同時に用いられる。シャミナード大学法医学教授のデビッド・カーター氏は、「警察犬は分解臭に反応するよう訓練されている。また、ドローンには地下熱を検出するための赤外線カメラを装備することができる。遺体が埋まっている場合、その分解は遅くなり、分解時の温度上昇が通常より少し長く続く」と話した。
捜査官は容疑者の携帯電話の記録も調べるが、GPSは容疑者が過去数か月間、どこに足を運んでいたかを判断する材料となり、捜索に役立つという。また、土壌の種類は地域ごとに異なるため、容疑者の家宅捜索などでは、床や靴の裏から細かな土壌サンプルが採取される。これについて、ハワイパシフィック大学刑事司法プログラム代表のシェリル・スニア氏は次のように述べた。
「土壌には砂質土壌、赤色土壌を始めとした様々な種類がある。捜査過程で採取された土は分析され、その土があった場所が特定される。また、押収された携帯電話やコンピューターの記録は、容疑者が閲覧したウェブサイトやソーシャルメディアを特定する。事件解決への重要な手がかりが発見されることも多い。さらに容疑者逮捕後は、逮捕前に比べ、事件に関する情報を知る人々が情報提供により協力する傾向にある」
写真: HPD https://www.honolulupd.org/missing-juvenile-isabella-kalua /
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(日刊サン 2021.11.12)
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