テキサス州マウントプレザントに本社を構える「ミッド・アメリカ・ペット・フード」は、サルモネラ菌汚染の可能性があるとして、一部のドッグフードとキャットフードの自主回収を発表した。
ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、米国疾病予防管理センター(CDC)は、ハワイの1人を含む7つの州で7人が汚染されたペットフードにより健康を害し、そのうち1人は入院中であることを確認しているという。
ハワイ州衛生局によれば、該当製品は「サムズクラブ、トラクター・サプライ」社、「デルズ・フィード・アンド・ファーム・サプライ」社を含む州内の小売業者に流通したという。なお、同商品は全米の流通業者および小売業者に出回っていた。
今回リコールの対象となるのは、下記の商品。
●ビクター・スーパー・プレミアム・ドッグフード
●ウェイン・フィーズ・ドッグフード
●イーグル・マウンテン・ペットフード
●メンバーズマーク・シリーズの一部
リコール対象となるペットフードの賞味期限は2024年10月31日で、5ポンドから50ポンドまでの複数の袋サイズが含まれる。また、ビクターブランドの「ハイ・プロ・プラス・ドッグフード」5ポンド袋、ロットコード1000016385、賞味期限2024年4月30日の商品も含まれる。
さらに、ビクターブランドの「スーパー・プレミアム・ドッグフード」セレクト・ビーフ・ミール&ブラウンライス・フォーミュラ、ロット番号1000016890、1000016891、1000016892、賞味期限2024年6月12日、5ポンド、15ポンド、40ポンド袋もリコールされた。
サルモネラ菌は、汚染されたペット用製品を扱う人間だけでなく、その製品を食べる動物にもリスクをもたらす。アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、健康な人がサルモネラ菌に感染した場合、吐き気、嘔吐、下痢、血性下痢、腹部のけいれん、発熱などの症状が出るため、経過を観察する必要があるという。
CDCによれば、症状は通常細菌を飲み込んでから6時間から6日後に始まり、ほとんどの人は4日から7日後には治療なしで回復するという。5歳未満の子ども、高齢者、免疫力が低下している人はより重症化する可能性がある。
この商品の購入者は、該当のペットフードを密封されたゴミ袋に入れ、野生動物が近づけない密封されたゴミ箱に捨てること、またペットフードのボウル、コップ、保存容器を洗って消毒するよう求められている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.11.10)