F D A（米食品医薬品局）が23日、ファイザー社製の新型コロナウイルスワクチンを完全承認したことを受け、DOH（ハワイ州保健当局）は「州内のワクチン接種率の後押しになる」と述べたと、ホノルルスターアドバイザーが報じている。伝染性の高いデルタ変異株による新型コロナウィルス新規感染者数が急増し続けている中、今後より多くの州住民に対してワクチン接種を促すことが可能になると期待されている。

DOHは23日、SNSのプラットフォームで次のように述べた。
「今朝、FDAがファイザー・バイオエヌテック新型コロナワクチン（16歳以上対象）を完全承認した。多くの人々が既に安全なワクチン接種を終えているが、F D Aの発表で、ワクチンが安全かつ効果的であることが再認識された。モデルナ社製及びジョンソンエンドジョンソン社製のワクチンも、引き続き安全で効果的なワクチンとして選択肢にある」

23日にDOHが発表した州内の新型コロナウィルス新規感染者数は571人で、パンデミック開始以来、州内の感染者数は計5万6,670人に達した。23日の時点で過去7日間の新規感染者の平均人数は671人、陽性率は8.3％。ハワイ州の人口の62％がワクチン接種を完全に終え、70.3％は少なくとも1回のワクチン接種を受けている。また、これまでの州内のワクチン投与数は計182万9,974回に達し、先週金曜日よりも約9,400回多くなっている。

DOHディレクターのエリザベス・チャー博士は、FDAがファイザー社製ワクチンを完全承認したことは「今後、ワクチン接種のさらなる推進が期待できる」とした上で、次のように話した。「ワクチン接種を完全に終えていない人に理由を尋ねると、多くの人が『時期尚早だと思った』『十分な確信が持てなかった』と答える。ワクチンが『実験的なもの』と主張する人さえ存在する。しかし、新型コロナのワクチンは、人類の歴史の中で最も研究、精査、追跡された、安全で効果的なワクチンであり、人々を危篤な状態や入院、死から守るものだ」

新型コロナワクチンのより詳細な情報は、oneoahu.org/find-vaccine　または　hawaiicovid19.com/vaccineにアクセスを。また、ワクチン接種は以下から予約が可能。

・ハワイパシフィックヘルス　― キャンベルインダストリアルパーク、ワードビレッジ、ワイケレセンターで予定されているモバイルクリニックHawaiiPacificHealth.org/COVIDVaxSquad

・クィーンズヘルスシステム　― covid.queens.org/vaccine　電話：808-691-2222。