ハワイ州の次期副知事を決定する選挙までまだ1年近くあるが、多くの候補者の名前が挙がる中、既に数人が有力候補に目されているとハワイニュースナウが報じている。州議会議員でハウスファイナンス委員会代表のシルビア・ルーク氏、元州上院議員のジル・トクダ氏、前市議会議員のイカイカ・アンダーソン氏、前州議会議員、前市議会議員のロン・メノール氏、ハワイ商工会議所代表のシェリー・メナー・マクナマラ氏、昨年のホノルル市長選に出馬した元ハワイ高校陸上競技協会常務理事のキース・アメミヤ氏らが名を連ねている。
ハワイ大学政治学部教授でアナリストのコリン・ムーア氏は「おそらく、トクダ、アンダーソン、アメミヤの3氏が最も有力な候補になる」と予想した上で、「候補者のほとんどは政治に関心のある人々にのみ知られており、平均的な有権者の間ではあまり知られていない。そのため、選挙資金をどれだけ集められるかが鍵になる可能性がある」と語った。州選挙支出委員会が発表した2020年の記録によると、アメミヤ氏は市長選挙で約240万ドル(2億7千万円)、トクダ氏は副知事選挙で約80万ドル(9,000万円)の資金を集めた。
またムーア氏は「州や連邦政府の公務員組合からの支持獲得も、来年の副知事選挙戦において重要な鍵になる」と予測し、次のように述べた。「特にイカイカ・アンダーソン氏は既に職員組合との緊密な関係を構築しており、彼らの恩恵を受ける可能性が高い。また、アメミヤ氏は昨年の市長選挙で州と連邦政府の複数の公務委員組合から支持を得た。彼らの支持を再び獲得できれば、アメミヤ氏にとって大きな後押しになるだろう」
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.11.08)
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