元州職員 無料の食事で罰金
ハワイ州商務消費者局の元主任審査官が、担当する取引先から無料で食事の提供を受けていたことで5,000ドルの罰金を払うことになったとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
ハワイ州倫理委員会の発表によると、高級レストラン「ノブ」で夫婦での食事などを含む650ドルを超える食事を無料で受け取っていたのは、当時主任審査官だったティアン・シャオ氏だ。
商務消費者局の保険課で金融調査部の主任審査官だった当時、保険会社の財務調査を行なうリスク&レギュラトリー・コンサルティング社と調査を行なう契約金の価格について交渉していたが、その時に同社社員と食事をしていたという。
シャオ氏は食事については社交上のものと認識しており、収賄とは思わなかったとしている。
また倫理委員会で、シャオ氏は同社社員とハイキングに出かけた際には食事、コーヒー、スナックなど全て支払ったと主張しているが、同社はシャオ氏が支払った記憶はないという。
倫理委員会は、シャオ氏が無料の食事提供により便宜を図った証拠がないとして収賄との結論は出さなかったが、公務員の贈答品報告法に抵触するとして罰金という結論に達した。
(日刊サン 2020.10.29)
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