家電小売りチェーンの「ベスト・バイ」は、火傷の危険があるとして、約93万台の「インシグニア圧力鍋」のリコールを発表したとKHON2が報じている。
米国消費者製品安全委員会(CPSC)によると、圧力鍋の内釜の容量表示が間違っており、入れすぎにつながる恐れがあるという。過剰に入れると、圧力鍋を排気する際(蒸気抜きバルブを使用するか、上蓋を取り外す)、熱い食品や液体が排出され、使用者が火傷をする可能性がある。
CPSCは、「消費者は圧力調理をする際、内鍋の容量が3分の2を超えていないこと、圧力調理を始める前に蓋が完全にロックされていること、圧力調理中に蓋を開けようとする前にフローティング・ロック・バルブが下がっていることを常に確認する必要がある」とアドバイスしている。
CPSCによると、ベスト・バイにはこれまでに、17件の火傷を含む31件の事故報告が寄せられているという。
リコール対象となるのは、インシグニア多機能圧力鍋の型番NS-MC60SS8、NS-MC60SS9、NS-MC80SS9、および交換用として別売されていた黒色ノンスティック内鍋の型番NS-MCRP6NS9、NS-MCRP6SS9である。
リコール対象製品は、容量が6クォートと8クォートのものがあり、2017年10月から2023年6月まで、全国のベスト・バイの店舗およびベスト・バイとアマゾンのオンライン・ショップで50ドルから120ドルで販売された。
CPSCは、リコール対象の圧力鍋の購入者に対し、直ちに使用を中止し、ベスト・バイに連絡して内鍋とフローティング・ロック・バルブの無償交換を受けるよう呼びかけている。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.27)