交通違反で違反切符を切られて支払う罰金の金額が値上げされるかもしれないとKHONが伝えている。

現在、市の機関であるホノルル警察が違反を見つけて違反切符を発行し罰金として徴収された金は全てハワイ州のものとなっている。

ホノルル市議会では、罰金の値上げをして、値上げ分を市が受け取ることができるように検討しているという。

この金は全て警察官の採用と雇用維持のために使われる予定だ。

この法案を提出したのは市議会議長のトミー・ウォーター氏で、「ホノルル市のストリートをパトロールする警官の数が十分でないことを懸念しています。ホノルル警察ではおよそ300人の警官が不足している状態ですが、改善する目処が立っていません」と述べている。

「罰金の金額をあげることで警察署を支援して、給与をあげるなどの対策をとることができます。ハワイからアメリカ本土に行ってしまう警察官の流出を防ぐために考えているのはボーナスの制度です。税金をあげることなく資金を調達するのに罰金の金額を上げるのは良いアイデアだと思います」

この提案は他の全ての郡からも予備承認を受けており、最終承認のために州議会へ提出されることになっている。

いくら値上がりすることになるのかついては、州議会に一任されているという。

ウォルター市議会議員は「州議会は市議会に何かするように言われたくないと思います。ですから、考えてみてくださいとお願いしている状態です。実施が近づいてきたら具体的な数字について検討できると思います」と述べている。

この値上げにより1年間で数十万ドルが余分に徴収されると予想されているが、KHONの一般インタビューでは好意的に受け止める人が多いという。

アラモアナに住むナンシー・キムさんは「警察署が装備や訓練、採用をするために罰金を値上げすることに反対しません」、ワイキキに住むドノバン・ローランドさんは「罰金の金額が高くなれば、違反をする人も減るでしょう」と述べている。