リサ・ミランダ(30歳)はドメスティック・バイオレンス(DV)の被害者で、発見された時からずっと昏睡状態が続いている。
ミランダさんの交際相手であるアンドリュー・ホプキンス(26歳)は加害者として拘置所に勾留されており、保釈金75万ドルが設定された。
今月25日に行われた裁判前の予備審問では、ミランダさんの友人数名が証言したとハワイ・ニュース・ナウが伝えている。
彼女たちによると、事件の前週にミランダさんがホプキンスに殴られたと打ち明けたため、ミランダさんの状況を非常に心配していたという。
16年間友人であるというジェシカ・ヒンショーさんは「危ない兆候だと伝えたのです」と述べ、カシャ・ジョーンズさんは「リサは9月に赤ちゃんが生まれた後に、ホプキンスから離れて安全に暮らせる場所を探していると言っていました」と述べた。
「私たちはリサに何度も連絡を取ろうとしたのですが、携帯の電源がオフになっていて連絡が取れませんでした。ホプキンスがオフにしたのだと思います」
友人たちはキラウエア・アベニューにあるホプキンスのアパートからミランダさんを救出しようと何度も試みていた。
知人男性に依頼して配達員のふりをして様子を見に行ってもらったり、何度もアパートへ行きドアをノックしても誰も出てこなかったという。
ある日駐車場にミランダさんとホプキンスの車が停めてあったため部屋の前まで行ったところ、ホプキンスがシャワーを浴びている音が聞こえた。
その後ドアを何度もノックしても返事がなかったため、友人たちは警察に連絡し、駆けつけた警官がホプキンスに対応している間にミランダさんは救出された。
アパートではミランダさんの息子(生後1カ月)も怪我をした状態で発見されたという。
裁判記録によると、ホプキンスは乳児虐待で逮捕されていないが、容疑がかかっている状態だ。
DV被害者支援団体であるドメスティック・バイオレンス・アクション・センターのナンシー・クレイドマン氏は「外部からの干渉は非常に重要です。誰かが危険な状態にある場合、その家族や友人が心配をしてずっと干渉し続けることが支援や救済につながります。今回の件でも、もし友人たちが助けにいかなかったら、ミランダさんはもっとひどい事態になっていた可能性があります」と述べている。
裁判記録によるとミランダさんは頭部と内臓に怪我をしており、身体中にアザがあったという。
ホプキンスは誘拐と複数の暴行容疑で逮捕されている。
予備審問は27日にも継続して行われる。
写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.27)
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