仮想通貨のATM機誕生
マッカリーにあるマルコ・ポーロ・ミニマートというコンビニエンスストアの片隅にオレンジ色と黒の機械が置かれている。
店主であるカラマンさんが、ATM機のように見えるこの機械に携帯電話をかざして画面のQRコードを読み込ませ20ドル紙幣を入れると、カラマンさんの電子ウォレットには0.04334のエセリウムという仮想通貨が入金された。
この機械は、実際の紙幣を仮想通貨に換金するATM機で、10種類の仮想通貨を取り扱うとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
この機械はハワイで初めての仮想通貨ATM機で、世界最大の仮想通貨ATM機を取り扱うコイン・フリップ社が運営している。
マウナルアの住むクリス・ローリーさんはオンラインでの買い物の代金として1505ビットコインを送るために、この店を訪れた。
コイン・フリップ社は一回の取引につき7%の手数料をとる。
同社では2021年までにオアフ島を中心に25台以上の仮想通貨ATM機を設置する予定だとしている。
ハワイ州においてはこのATM機から仮想通貨からドル貨幣への取引は現時点ではできないが、近い将来には取引が可能になるだろうと同社は述べている。
ハワイ州では近年消費者保護の観点から仮想通貨取引について消極的だったが、8月には2年間という限定的プロジェクトとして12の仮想通貨売買代理店会社に営業を許可している。
仮想通貨は次第に大きな市場となってきており、10月21日にPayPal社は、2021年から口座を通して4種類の仮想通貨を売り買い可能とし、買い物の代金として仮想通貨を使用できるようにすると発表した。
(日刊サン 2020.10.26)
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