イタリア南部にある小さな村サント・ステファーノ・ディ・セッサニオの歴史は古く、ローマ時代にさかのぼる。

小高い丘の上にある村は中世の趣を残し、白い石壁と青い空、南イタリアの穏やかな風の中で庭のハーブがそよぐ様子はまるで映画のワンシーンのようだ。

しかしそんな美しい村も、少子高齢化の波に晒されている。

村民は立ったの115人で、そのうち65歳以上が41人、20歳未満の若者は13人しかいない。

危機感を募らせた村議会はウェブサイトに広告を載せたとフォックスニュースが伝えている。

「もしうちの村に来て住んでビジネスを始めてくれたら、3年の間毎月報奨金を払います」

対象年齢はすでにヨーロッパに住んでいる18歳から40歳までの人で、受け取る最高総額はおよそ5万ドル（500万円）、条件は村に最低5年間居住し、ビジネスを始めること。

少子高齢化と過疎に悩んでいるのは日本だけではなかったようだが、イタリアに移住して小さなカフェを営むなんてちょっと憧れるかも。