ワイキキビーチに沿う海岸線で、19日朝、ライフガードが猛毒を持つハコクラゲの出没を確認したとハワイ・ニュース・ナウが報じている。州当局はビーチに警告標識を立て、海水浴客に注意を呼びかけている。
ハコクラゲ(箱水母)は箱型の傘を持つクラゲで、立方クラゲとも呼ばれる。
傘の縁に水管の通った「擬縁膜」という膜があり、触手の付け根は「葉状体」と呼ばれるひれ状の組織になっている。ハコクラゲ類の毒の成分は、高分子タンパク質で構成された数種類の毒が混合したもので、クラゲの中でも強い毒性を持つ種類が多い。ビーチに隣接する海域に出没するが、泳いでいる際に水中で発見するのは難しいという。
刺されると重度の刺傷を引き起こす可能性がある。「ハワイ・ビーチ・セーフティ」によると、刺された場合、患部を大量のホワイトビネガー(主にとうもろこしや大麦を原料とする酢)で洗い流した後、冷やすと痛みが和らぐという。呼吸困難がある場合は医師の診察を受ける必要がある。
当局は、ハコクラゲに関する最新情報や、刺されて救援が必要な場合、ビーチにあるライフガードタワーを訪れるよう呼びかけている。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.20)