【ハワイニュース】ハワイ先住民語り部が案内する「ゴーストツアー」、人気の理由は?
観光客で賑わいが戻ったオアフ島では最近、怪奇現象が起こるとされる場所などを巡る「ゴーストツアー」の人気が高まっている。KHON2の報道によると、中でも1番人気のミステリーツアーは、ハワイ先住民の語り部、ロパカ・カパヌイさんが経営する「ミステリーズ・オブ・ハワイ」。カパヌイさんは、客を肝試しに連れて行くだけでなく、訪れた場所の過去に敬意を表し、未来に備えるというスピリチュアルな側面も大切にしている。
「ゴースト・ガイ」という二つ名を持つカパヌイさんは、オアフ島で生まれ育ち、子どもの頃は夏休みをハワイ島やマウイ島で過ごしていた。その時、地元のクプナや長老たちから、土地にまつわる古い伝説や言い伝えなどを聞いた。その経験を元にゴーストツアーの経営を思い立ったという。
ミステリーズ・オブ・ハワイでは、「ホノルル恐怖犯罪ツアー」、「ワイキキ夜の行進ツアー」「ホノルル幽霊ツアー」など、さまざまなゴーストツアーが用意されている。各ツアーは、オアフ島で20年以上も続いているロングセラーだ。
カパヌイさんは、「ツアーの参加者にはいつも、いくつかの注意点を確認してもらっています。例えば、古い郵便局に立ち寄るツアーでは、現地に到着したときに『個人的な問題や経験に関する何か』が起こる可能性があるということなどです」と話した。カパヌイさんのツアーの参加者の中には、亡くなった親しい人々と話をしたり、精神的なメッセージを受け取ったという人もいるという。
ハワイ先住民は伝統的に、墓地や死者の埋葬に関し、心身ともに大きく依存することが知られている。カパヌイさんは「とある墓地にある植物や木は、種類がバラバラでまとまりがありません。これは、ハワイ先住民で墓石を買う余裕がなかった人々が、墓跡の代わりに植物や木を使用していたからです」と話した。このことから、墓地に咲くプルメリアの花などは摘まない方がよいという。一方で、カパヌイさんのゴーストツアーでは、ツアーが終わっても参加者がしばらくその場に留まっていることが少なくない。
カパヌイさんのゴーストツアーの中には、15歳未満の人には適していないものもあるため、予約時には注意が必要。ツアーの詳細や予約は https://www.mysteries-of-hawaii.com/tours まで。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.19)