ラナイ島センセイ・ファームから野菜出荷
世界でも指折りのソフトウェア会社であるオラクル社の創業者のラリー・エリソン氏は2012年にラナイ島の98%を取得した。
そして2017年にラナイ島に、著名な医師であり科学者でもあるデビッド・アガス博士と共同で温室水耕栽培の農場センセイ・ファームを設立した。
1500万ドルをかけたセンセイ・ファームでは、コンピューターテクノロジーを駆使した温室の中で様々な気候条件を作り出し、栄養分を含んだ水の中でトマトやキュウリなどの野菜が育てられているが、この度そのセンセイ・ファームで栽培されたグリーン野菜がハワイ州の32箇所のフードランドで販売されるとホノルル・スター・アドバタイザーが伝えている。
Senseiというブランド名で、ちなみにアイナハイナのフードランドファームズではセンセイ・レタスは5.99ドルで売られている。
2万平方フィートという広大な温室では、通常屋外で野菜を育てるよりも10倍の収穫が可能で、必要な水を90%節約できるという。
エリソン氏はこのセンセイファームの温室農業モデルを全世界規模で広げ、特に水や土地に限りがあって伝統的な農業が不可能とされた地域に貢献したいとしている。
「農業を見てみると、モダン・テクノロジーによって変化しなかった数少ない産業の一つだ」
ラナイ島のセンセイ・ファームでは、もし商業化がうまくいけば以前パイナップル生産に使用されていた1万6千エーカーの土地も温室にすることを検討しているという。
(日刊サン 2020.10.19)
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