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【世界のこぼれ話】おもちゃ産業がメンタルヘルスで新たな役割 アメリカ

パンデミック以降、精神的な問題を抱える子どもが増える中、各種おもちゃメーカーは子どものメンタルヘルスを意識した商品を打ち出しているとAP通信が伝えている。

最近、おもちゃメーカーでは、「MESHmentalemotional and social health)」を、新しい課題に適応する方法、葛藤を解決する方法、自分自身を主張する方法、問題を解決する方法などのスキルを子どもに教えるおもちゃの呼称として採用しているという。

おもちゃ会社「Ravensburgerの一部門である「ThinkFun」の責任者、レイチェル・ハームス氏と、レジリエンス(※ストレスへの対抗力、困難な状況に適応する能力)の専門家であり家庭医でもあるデボラ・ギルボア氏は、今年初めにMESHタスクフォースを結成し、メーカーに感情的レジリエンスを考慮した商品を設計させ、小売店にそれを販売させることを目標としている。

記憶ゲーム、人形、レゴ、ポケモントレーディングゲーム、ダンジョンズ&ドラゴンズなど、MESHと考えられる玩具の多くは、すでに子どもたちのおもちゃ箱に入っている。このコンセプトは、最近ニューヨークで開催された4日間にわたるおもちゃ業界の年次ショーで強調された。このショーでは、子どもたちが鏡や人形を使って自分の感情を表現することを促す玩具が数多く展示された。

業界誌「トイ・ブック」のジェームス・ザーン編集長は、MESHを念頭に開発された新しいおもちゃの大半は、来年から発売されるだろうと指摘した。

チャイルド・マインド研究所のADHD行動障害センターの上級心理学者で、学校・地域プログラム担当副社長のデイブ・アンダーソン氏は、おもちゃ業界が情動の回復力に取り組もうとしていることに拍手を送った。しかし、保護者は企業が主張することに注意する必要があるという。MESHタスクフォースによって強調されたスキルがレジリエンスを高めるという証拠はあるが、玩具そのものがレジリエンスを高めるという証拠はないと同氏は述べている。

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画像:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2023.10.16)

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