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【ハワイニュース】ワヒアワの歴史的なヤシの木、ココナッツカブトムシの脅威に直面

ワヒアワのロイヤル・パーム・ドライブに立ち並ぶ歴史的なヤシの木は、市の例外樹木プログラムによって保護されているため、傷つけることは法律違反とされているが、外来種のココナッツカブトムシには誰もそれを教えていないようだ。

ホノルル・スター・アドバタイザーの報道によると、地域住民は、ここ1カ月ほどで、グレン・アベニューからウウク・ストリートまでの道の両側に並ぶ木々の中に、破壊的なカブトムシの存在を目にするようになったという。

このロイヤル・パーム(ダイオウヤシ)は樹齢50年から120年で、後に「デルモンテ」社になるパイナップル缶詰め会社の社長宅に続く道のために植えられたと考えられている。地元住民のひとりで「ワヒアワ・コミュニティ・ビジネス・アソシエーション」の会長を務めるマイカ・ベナビッツ氏は、「悲しいことに、これらは歴史的なランドマークで、ワヒアワのシンボルツリーなのだ」と語った。

州農務局と州土地自然資源局は、今週、地域的な蔓延の程度を知るため、通りに7つの罠を設置した。樹木を保護するのは困難だが、調査が順調にいけば、続いてその計画が立てられるという。その場合、被害を受けた木々を特殊な殺虫剤で処理することも含まれる可能性がある。

ココナッツカブトムシは、特徴的なサイの角を持つ体長2インチの黒い甲虫で、201312月にパールハーバー・ヒッカム統合基地で最初に発見されて以来、オアフ島全体に広がっており、増殖し続けている。

捕獲率の高い地域には、パールシティ半島、ワイピオ半島、ウェスト湖、エヴァビーチ、オアフ島中央部が含まれ、ノースショアでの発見が増え、ライエ、カフク、ワイマナロでも確認されている。

オアフ島では10年にわたり、複数の省庁がこの害虫との戦いを続けてきたが、当局は今年初めに「根絶は不可能と思われる」と宣言した。この戦いは、近隣の島々への侵入を防ぐことを目的とした封じ込めと防除戦略に変わったという。

しかし、それさえも難しい状況だ。カウアイ島のリフエ空港付近でココナッツカブトムシが発見されたのは5月下旬だった。それ以来、リフエ周辺の罠で少なくとも34匹のカブトムシが確認され、キラウエアでは3匹の幼虫が、ヌコリイ・ビーチパークでは23匹の幼虫が見つかっている。

先月にはマウイ島の大型店舗で、堆肥袋の中から一匹が死んでいる状態で発見された。

ココナッツカブトムシは夜行性で、木から木へと長い距離を飛び回り、前脚と角を使って樹冠に食い込み、ヤシや他の熱帯作物の内槍の汁を吸う。虫による直接的な被害だけでなく、その後に発生する真菌やバクテリアの病原菌がヤシの木を枯らす可能性もある。農業関係者によると、この虫に襲われた後の樹木の死亡率は10%から50%で、枯れた樹木は幹が腐って不意に倒れる恐れがあり、安全上の危険となる。

ココナッツカブトムシを発見した場合は、直ちにCRBレスポンス・チームに電話808-679-5244Eメール [email protected]、または州の害虫ホットライン電話808-643-PEST7378)に報告するよう求められている。なお、報告書には、氏名、場所、虫が発見された時間を明記する必要がある。

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画像:hdoa.hawaii.gov

 

(日刊サン 2023.10.13)

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