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【ハワイニュース】マウナ・ロア火山 24時間で65回の地震活動

世界最大の活火山であるマウナ・ロア(ハワイ島)で、地震活動が活発になっているとKHON2が伝えている。

最新の報告では、24時間で65回の地震活動が記録されたという。

マウナ・ロアの活動は現在は活発ではあるものの、噴火は差し迫ったものではないと専門家は見ているが、アメリカ地質調査研究所は、記録の更新頻度を変更し、毎日行うことにした。現在、安全状況は「勧告」を示す黄色となっている。

ハワイ火山観測所のケン・ホン氏は、「確かに不安定な状態で、これが続くと、噴火に向けての動きが加速する可能性がある」と述べている。

マウナ・ロアは1975年と1984年に大きな噴火を起こしているが、今回の地震活動が噴火につながるかどうかは予測できない。

ホン氏は、「いつも通りの生活で問題ないが、何が起こっているかはきちんと把握しておいてほしい。また、万が一に備えて準備をしておくように。前回の噴火の10日前には1時間で510回の地震が観測されていたが、現在はまだその段階まで至っていない」と述べている。

では、実際に噴火が起こった場合、溶岩の流れはどうなるのか?

ハワイ大学マノア校の地球科学を専門とするスコット・ローランド氏は次のように語っている。

「おそらく噴火は頂上付近で起こると考えられる。噴火から数時間から24時間以内に、溶岩は、北東部、あるいは南西部の谷間のどちらかに流れていくと思われる。1984年の噴火では北東部へ流れた」

1984年の際の溶岩の流れは、北西部にあるヒロの町の一歩手前で止まっている。

懸念されるのは南西部への流れだ。

ローランド氏は、「南西部へ溶岩が流れたのは1950年のことで、当時はその辺りはまだ開発されていない状態だったが、現在は、ハイウェイを挟んで海側も山側も開発が行われ、多くの住宅が立ち並んでいる」と述べている。

ハワイ島の人口のおよそ50%はマウナ・ロアの傾斜部分で暮らしているため、常に状況に注意して避難計画を立てておくことが重要だという。

住人のマンゴさんは、「私を含め、人口の半分が山の斜面に住んでおり、みんなが影響を受けることになる。噴火したときに、住居や職場でどのようなことが起こるか、家族と一緒でないときはどうするかなど、様々な可能性について考える必要がある」と述べている。

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写真:Shutterstock.com

 

(日刊サン 2022.10.13)

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