オアフ島のウィンドワードに、最新鋭の緊急シェルターが建設される。このシェルターには高額な費用がかかるが、住民や政府関係者は、安全は値段のつけようがないものだと語っているとKHON2が報じている。
オアフ島北東のカアアワから北端のカフクまで伸びるコオラウロアの住民たちは、緊急時に何が起こるかを心配している。非営利団体「フイ・オ・ハウラ」のドッティ・ケリー=パドック氏は、「災害時、カテゴリー1であっても、ここの道路はおそらく封鎖されるだろう」と述べている。
フイ・オ・ハウラは、2011年以来、住民が安全に移動できる場所を作るために活動してきた。この計画は「コオラウロア・コミュニティ・レジリエンス・ハブ」と呼ばれ、プロジェクトの歯車は回り始めており、環境アセスメントが州に提出された。ケリー=パドック氏は、「人々の命を救うコミュニティのセーフルームのような場所が必要なのだ」と言う。
資料によると、ハブはハウウラ・ホームステッド・ロードの5エーカーの州所有地に建設される。ハブを建設するための材料は、耐衝撃性の金属とグラスファイバーで作られ、最初の防衛線となるように設計されている。災害時および災害後には、3階建てのハブのセーフルームで1500人が最大30日間避難生活を送ることができる。また、医療避難のためのヘリストップも計画に含まれている。ケリー=パドック氏は、「必要なシェルターを提供するだけでなく、外部とのコミュニケーションも可能になるので、私たちの状況やニーズを伝えることができる」と語っている。
またこのハブでは、緊急時だけでなく、年間を通してのサービスも提供する。ブレントン・アワ上院議員は、「医療、歯科、地域社会で人々が必要としている支援、そして非営利団体が活動できるといったことを話している。州から少しでも援助が得られるなら、それはとても重要だ。プロジェクトには3000万ドル(約44.6億円)かかる見込みだが、資金の多くは連邦政府から提供される可能性がある」と説明した。
フイ・オ・ハウウラは連邦政府からの資金援助も要請しており、来年それを受けられることを望んでいる。
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画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.10)