カイムキ高校(KHS)の教師と生徒たちは、普段捨ててしまうものを持続可能なアイテムに変えていることから、世間の注目を集めている。
KHON2の報道によると、数学教師のチュー・ホン氏が指導している「W.O.R.M.S.」クラブは、「We Offer Rich Moist Soil(肥沃で湿った土壌を提供する)」の略で、持続可能で環境に優しい製品を作ることを使命としているという(※訳注:wormにはミミズなどの「虫」という意味もある)。彼らが提供する製品のひとつが、ミミズ堆肥としても知られているバーミコンポストで、植物に有益な栄養素を含む有機土壌改良材だ。
ホン氏と生徒たちは、教室からスクラッチペーパーやゴミを持ち帰り、それをミミズの餌にする。 ミミズはそれからバーミコンポストを作り、ホン氏は愛情を込めて「グープ・プープ・スプリンクル(ベトベトうんちスプリンクル)」と呼んでいる。
ホン氏は、新型コロナ期間中にガーデニングを始めた「COVIDガーデナー」だという。「スクラッチペーパーが詰まったゴミ袋を家に持ち帰るようになった。小さなビンにどれだけたくさんのミミズを入れられるか、ミミズがあっという間にそれを食べて肥料にしてしまうことに驚いた。それを庭に使っていたら、なんと、私の黒い親指は緑色になった。それは健康な土壌ができている印だと考えている」
今では50人以上の生徒を抱えるまでに成長したこのクラブは、汚泥ターミネーターボールも作っており、汚染されたアラワイ運河に投げ込むと水質を浄化することができる。
KHS W.O.R.M.S.のウェブサイト「KHSWorms.com」では、DIY汚泥ターミネーターボール・キットを10ドルで、バーミコンポストを3ドル販売している。 受け取りは予約制で、土曜日の午前9時から10時までとなっている。なお、収益はすべてクラブに還元される。
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