コウモリに噛まれた男性が死亡 イリノイ州
イリノイ州に住む80代の男性がコウモリに噛まれた後、狂犬病の一種であるウィルスに感染して亡くなったとフォックス・ニュースが伝えている。
イリノイ州で狂犬病で人間が亡くなるのは1954年以来のことだという。
今回コウモリに噛まれた男性は、噛まれてから1カ月後に狂犬病の症状が出て死亡している。
男性の家で発見されたコウモリの巣はその後撤去されたという。
米国疫病対策予防センター(CDC)によると、狂犬病は哺乳類のみが感染するもので、狂犬病ウィルスに感染しているコウモリ、アライグマ、スカンク、キツネなどの野生動物に噛まれたり、引っ掻かれたりすることで傷口からウィルスか侵入することで発症する病気だ。
ペットである犬猫も感染するため、ほとんどのペットは狂犬用予防のワクチン接種を受けているはずだ。
ウィルスに感染すると神経中枢システムが侵され、最終的には脳が侵されて死に至るという。
アメリカ国内では年間1件から3件、野生動物に噛まれたり引っ掻かれたりしたことが原因で人が狂犬病に感染する事故が起こっているが、直後に適切な措置を行えば病気を防ぐことができるという。
過去狂犬病で死亡したアメリカ人10人のうち7人はコウモリに噛まれたことが原因だ。
もし野生動物と接触して、噛まれたり引っ掻かれたりした場合にはすぐに石鹸と水で患部を洗い、医療機関を受診することが重要だ。
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写真 : Shutterstock.com
(日刊サン 2021.10.07)