【ハワイニュース】鉄人レース世界大会、2日間開催 大きな経済効果予想 住民からは不満の声 ハワイ島コナ
今年の鉄人レース世界大会(IRONMAN World Championship)が6日(木)と8日(土)の2日間にわたって、ハワイ島コナで開催されるとKHON2が伝えている。
3年ぶりとなる今年のレースは、参加者が大幅に増加したために急遽2日目が追加された。
そのことで住民の一部から、参加者の多さと、さらに交通規制が2日間行われることに対する不満の声が上がっているという。
今年の鉄人レース世界大会は全世界からおよそ5,000人の競技者が参加し、ハワイ島における経済効果は5,000万ドルと見られている。
主催者であるダイアナ・バーチュ氏は「2日間になったのは、レースに参加する有資格者の数が非常に多かったためです。2021年はユタ州のセント・ジョージで競技を開催しましたが、競技者の夢はコナに来ることなのです。多くの競技者はコナで完走したいと考えているのです」と述べている。
大会が盛況に行われることによる経済効果は大きいものの、この地域で暮らし、働いている人にとっては2日間の交通規制は大きな頭痛の種だ。
大会が開催される両日の朝、クアキニ・ハイウェイは全面封鎖となる。その地域でタイ料理レストランを経営しているアイリンさんはランチ営業を諦めてディナーだけの営業を決めたが、客がきてくれるかどうか不安だという。
「鉄人レースの競技者の人々の身体能力は素晴らしいし、大会に反対しているわけではありません。でも、大会のための交通規制によって私たちは2日間の収入を失うのです。レースのために土曜日の閉鎖は今までも行われてきましたが、今年は2日間の開催となり、従業員の収入にも影響が出るので心配しています」
近隣の事業主も同様に、レースが2日間行われるということが直前に決定したことに計画の不備を指摘している。
来年の鉄人レースも2日間の開催が予定されているという。
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写真:Shutterstock.com
(日刊サン 2022.10.5)