2日(月)、ハワイ州全域で緊急警報サイレンのテストが実施された。マウイ島では、8月8日(火)にラハイナでの山火事発生以降、今回が初めてのサイレンテストとなったとホノルル・スター・アドバタイザーが報じている。
この日の警報テストには、ラハイナの新しい移動式サイレンも含まれていた。
ハワイ緊急事態管理庁(HI-EMA)は、ラハイナの中でも約2200の建物が焼失した大火災から免れ、より多くのビジネスが再開されている地域で、移動式サイレンから音のレベルを測定した。
HI-EMAは、テスト結果の分析次第でサイレンに調整が加えられる可能性があると述べている。
また、2日(月)の警報テストでは、サイレンにて60秒間の定常音を鳴らすテストが実施されたが、ワイルクのサイレンが鳴らなかったという報告が2件あった。HI-EMAは、月例テストの通常のフォローアップの一環として、この問題を調査するつもりだとしている。
なお現在、マウイ島には80基の警報サイレンがある。
ラハイナの山火事では、強風によって急速に広がる火災を知らせるためにサイレンが使用されなかったことについて、批判が寄せられていた。当時マウイ緊急事態管理庁の長官であったハーマン・アンダヤ氏は、通常サイレンは津波警報に使われるものであるため、今回の山火事では使用しなかった判断を擁護したが、後に辞任した。
マウイ緊急事態管理局は、テキストメッセージやラジオ、テレビを通じて、火災についての一般向け警報を発信した。しかし、その日の大半は停電しており、多くの住民は何の警告も受けなかったと報告されている。
HI-EMAは最近、プロトコルの見直しを行った結果、火災はサイレンの作動を促す危険のひとつであり、このシステムは長い間、鳴った場合は「さらに情報を求める」ことを意味する全危険警報システムとして意図されてきた、と改めて発表した。
シェアする
画像:Shutterstock.com
(日刊サン 2023.10.4)